2023年のハロウィンの予算、過ごし方、仮装テーマ【アンケート調査】

昔に比べて、ハロウィンに参加する人たちが増えているように感じます。

元々は外国人が多い六本木や、一部の人がイベントで仮装していた程度でしたが、SNSの影響が大きくなり始めた2010年頃から、渋谷のスクランブル交差点が仮装した人でいっぱいになり社会問題にまで発展しました。ハロウィンは日本の年中行事の中でも大きなイベントとなっていると言えるでしょう。

当サイト編集部では具体的な参加率や消費金額、参加理由、不参加理由などハロウィンに関するアンケート調査を全国の大学生を対象に行いました。

大学生がどのような意識を持っているのかを知りたい方や、企業の企画担当・マーケティング担当をしている方はぜひ本記事を参考にしてください。

 

本記事で取り扱うデータ・質問項目は以下の通りです。

調査期間:2023年10月06日(金)~2023年10月09日(月)
調査対象:全国、ガクセイ協賛に登録する約800の学校の学生
調査方法:インターネット調査
対象者数:4年制・短期大学・専門学校を含む学生500名
対象属性:女性324人、男性170人、性別未回答6人

〜 学生集客のためのガクセイ協賛の事例 〜
学生を集客する方法のひとつに「協賛」があります。
その「協賛」にもさまざまな種類があり「何ができるかよくわからない」という担当者様がほとんどではないでしょうか。
イメージできるように、実際の活用事例を簡単にご紹介しています。アンケートもありますので、ぜひご参考ください。
協賛の活用事例を確認する

質問項目

Q1.過去5年、ハロウィンイベントに参加したり、仮装したりした経験があるか
Q2.今年のハロウィンを楽しみに感じているか
Q3.楽しみに感じている理由は?
Q4.楽しみに感じていない理由は?
Q5.今年のハロウィンの過ごし方は?
Q6.今年のハロウィンは誰と過ごすか
Q7.ハロウィンに関連したものでお金を使うものは?
Q8.ハロウィンに関連したもので購入したものの合計金額は?
Q9.ハロウィン関連品で購入したものの合計金額は、昨年と比較して増えたか
Q10.今年挑戦してみたい仮装・コスプレは?

ハロウィンの参加率!大学生にとってのイベントとしての重要度

ハロウィンの参加率!大学生にとってのイベントとしての重要度
Q1.過去5年、ハロウィンイベントに参加したり、仮装したりした経験があるか(N=500)

2023年の大学生が、過去(5年以内)にハロウィンのイベント参加や仮装した割合は、3人に1人です。大学生の年齢とコロナ自粛期間を含めると、ほとんどの学生にとって去年1年間での活動と推測できます。

お正月やクリスマスなどに比べるとやや印象は薄いですが、単に食事するだけではなく、ハロウィンらしく仮装したり、イベントやパーティを行うため、敷居は高くなります。それにもかかわらず、3人に1人が参加するのであれば数値としては大きいものだと感じます。

したがって、ハロウィンは大学生にとって、重要度の高いイベントと言えるでしょう。

Q1.過去5年、ハロウィーンイベントに参加したり、仮装したりした経験があるか【女】
Q1.過去5年、ハロウィンイベントに参加したり、仮装したりした経験があるか(N=324・女性回答のみ)
Q1.過去5年、ハロウィンイベントに参加したり、仮装したりした経験があるか(N=170・男性回答のみ)
Q1.過去5年、ハロウィンイベントに参加したり、仮装したりした経験があるか(N=170・男性回答のみ)

また、ハロウィンは女子大学生の方が関心が高いイベントであることもわかりました。

「コスプレ・料理(お菓子作り)・食事会(女子会)」などがハロウィンの主要な活動やイベントであり、女性同士で楽しめる要素が強めであることが理由ではないかと考えられます。

大学生はハロウィンを楽しみにしている?

Q2.今年のハロウィンを楽しみに感じているか(N=500)
Q2.今年のハロウィンを楽しみに感じているか(N=500)

ハロウィンの過去の参加率は36%でしたが、楽しみにしている割合は65%と3人に2人でした。

イベントなどに参加は予定していないのに、楽しみにしている人が多い理由は直接参加する以外にも、楽しみ方があるためでしょう。

例えば、装飾される町並みを楽しんだり、ハロウィンのテレビ特番を見て楽しんだり、Twitterや町中でコスプレをする人の様子や画像を見て楽しむなどがあります。また、ハロウィンに合わせたスイーツや商品も人気があります。

参加率・楽しみにしている割合の推移

当サイトでは2022年も同様の調査を行っています。各項目で2022年との比較も行っています。

2022年 2023年
過去5年間での参加率 40% 36%
楽しみにしている割合 70% 65%

※楽しみ・どちらか言えば楽しみを含む

参加率や楽しみにしている割合は2022年に比べて、やや減少傾向でした。

2022年はまだコロナによる自粛ムードがあったことから、反動的な理由があったのでしょう。一方で2023年はある程度、行動が自由になったことや様々なイベントが開催されるようになったことから、ハロウィンに対する期待も分散されてしまったのかも知れません。

ハロウィンに参加する・楽しみ派の理由

Q3.楽しみに感じている理由は?(N=326)
Q3.楽しみに感じている理由は?(N=326)

ハロウィンを楽しみにしている派の大学生たちの主な理由は「季節イベントの1つだから」でした。非日常感を楽しみにしている人や仮装が好きな人も一定数いましたが、ハロウィンが日本人の感覚として当たり前になってきているという理由が最も大きいのでしょう。

項目 2022年 2023年
季節イベントの1つだから 51% 57%
非日常感を味わえるから 28% 23%
仮装が好きだから 8% 8%
気分転換ができるから 5% 3%
人と出かけるきっかけになるから 6% 5%
その他 2% 4%

2022年と2023年を比較すると、「季節イベントの1つだから」という理由が大きくなっています。楽しみにしている人の割合は減っているものの、楽しみにしている人の中では「当然のイベントである」という意識が増しているのかもしれません。

ハロウィンに参加しない・楽しみじゃない派の理由

Q4.楽しみに感じていない理由は?(N=179)
Q4.楽しみに感じていない理由は?(N=179)

反対に楽しみではない派の人たちは「自分には関係ないイベントだと思うから」と回答していました。

季節イベントだから当たり前という楽しみ派の人と、自分には関係ないからという反対派の人、イベントに対する意識の問題が顕著に現れていた結果と考えられます。

その他、イベント事や騒ぐことが苦手という方やイベントが周囲で実施されないといった回答もありました。

項目 2022年 2023年
自分には関係ないイベントだと思うから 53% 49%
新型コロナの感染拡大につながりそうだから 7% 4%
イベント事や騒ぐことが苦手 17% 23%
イベントが周囲で実施されない 10% 11%
仮装するのが面倒 9% 10%
その他 4% 3%

楽しみに感じている人の変化で、季節イベントだから当たり前だという意識が増えている一方、楽しみに感じていない人の回答も「自分には関係ないイベントである」という回答が減ってきています。

【誰と何をして?】大学生のハロウィンの過ごし方

ハロウィンに関する意識の調査の次に、具体的にハロウィンの過ごし方や誰と過ごすのかを調査しました。

ハロウィンは何をして過ごすのか

Q5.今年のハロウィンの過ごし方は?(予定を含む)(N=500)
Q5.今年のハロウィンの過ごし方は?(予定を含む)(N=500)

ハロウィンで何かをする人としない人の割合は、4:6と参加:不参加の対比とほぼ同じになりました。参加する人たちの中では、外食・外出・ホームパーティーがメインの過ごし方のようです。

項目 2022年 2023年
外出や外食をする 22% 20%
オフラインイベントに参加 8% 3%
オンラインイベントに参加 2% 1%
ホームパーティーをする 14% 16%
特別なことはせず家で過ごす 49% 57%
その他 5% 3%

前年度比較では、イベントに参加する人や外出・外食をする人の割合が減り、自宅で過ごす人の割合が増えています。

楽しみにしている人の割合が5%減っていたことと、今年はイベントや外出の予定が減少していることが概ねリンクしています。

今年も前年もハロウィン当日(10/31)よりも3週間ほど前にアンケート調査を行っているため、当日までに実際に予定が入る人は増えるだろうと予想されます。以下の質問でも同様のことは言えます。

誰とハロウィンを過ごす?

Q6.今年のハロウィンは誰と過ごすか(N=500)
Q6.今年のハロウィンは誰と過ごすか(N=500)

大学生のハロウィンの過ごし方は多様性があるようです。ひとり・友人・家族・恋人とまんべんなく回答が集まっており、皆思い思いの過ごし方をしています。

2022年 2023年
ひとりで 27% 30%
家族・親戚 20% 21%
友人 29% 29%
恋人 10% 12%
大勢(団体)で 12% 7%
その他 1% 1%

2022年比較で言えることは少ないですが、ひとりの割合が増えていることは、ハロウィン自体に参加しない人の割合が増えた結果と考えられます。

ハロウィンのお金事情!大学生の予算はいくら?

次に、ハロウィンのお金と消費に関する傾向を調査してみました。

何にお金を使ったのか

Q7.ハロウィンに関連したものでお金を使うものは?(N=500)
Q7.ハロウィンに関連したものでお金を使うものは?(N=500)

ハロウィンにおける、大学生の出費で大きいものは「市販のお菓子代」と「飲み物代」のようです。

イベントなどに参加した経験がある割合が36%であったのに対して、お菓子や飲み物を購入した経験がそれ以上の割合であることから、アクションは起こさないにしてもハロウィン限定のお菓子や飲み物を購入する人は多いのでしょう。

仮装用品の購入は34%と、過去5年に仮装やイベント参加経験がある人の割合36%と比べても、今年仮装に参加する割合が多いことが伺えます。

項目 2022年 2023年
市販のお菓子 65% 68%
仮装用品 35% 34%
手作り料理・お菓子 25% 26%
フードデリバリー・テイクアウト 21% 24%
外食 34% 31%
お酒 20% 17%
お酒以外の飲み物 42% 42%
インテリア用品 17% 21%
イベントなどへの参加費 19% 14%
映画館やテーマパークなどのレジャー費 18% 18%

消費するモノ・サービスに関しては、2022年比較で大きな変化はありませんが、市販のお菓子の購入が微増傾向であることは、製菓業界のマーケターにとっては嬉しい情報となるでしょう。

いくらお金を使ったのか

Q8.ハロウィンに関連したもので購入したものの合計金額は?(N=500)
Q8.ハロウィンに関連したもので購入したものの合計金額は?(N=500)

こちらは、ハロウィンイベント3週間前の時点で購入したものになるため、当日までにもっと額が増える可能性があります。
ただし、当日に使う飲食やイベント参加費などを除くと、大学生がハロウィンで消費する金額はそこまで高いものではありません。3,000円以下であるという回答が76%を占めます。

ハロウィンではホームパーティを予定している人も多く、レジャーが伴う大型の連休や、プレゼントが伴うクリスマスやバレンタインなどと比較すると大きな金額を使うイベントという認識ではないようです。

他の大学生がどのくらいのお金を使っているのか気になっている方は「3,000円以下」を目安にしてみるといいでしょう。

項目 2022年 2023年
0円 23% 24%
1,000円以下 30% 27%
1,000-3,000円 25% 25%
3,000-5,000円 13% 16%
5,000-8,000円 4% 3%
8,000-10,000円 3% 2%
10,000円以上 2% 3%

2022年比較の消費傾向は、3,000円以下の割合が2%減(78%▶76%)、3,000〜10,000円の割合が1%増加(20%▶21%)、10,000円以上の割合が1%増加(2%▶3%)なので、横ばい〜微増の傾向にあるようです。

9.ハロウィン関連品で購入したものの合計金額は、昨年と比較して増えたか(N=500)
9.ハロウィン関連品で購入したものの合計金額は、昨年と比較して増えたか(N=500)

上記の解説の通り、アンケート回答でも増えたと回答する方の割合の方が高くなっています。

2023年ハロウィントレンド!大学生に人気のコスプレ【2022年比較】

最後に自由記載で「Q10.今年挑戦してみたい仮装・コスプレは? (N=500)」と質問をしてみました。結果は以下の図表の通りです。

その年に放送された流行りのアニメキャラの名前が挙がることもありましたが、ランキング上位は「定番」で固定されており、そこまで変化はないようです。

人気が高いという理由のほか、猫、ポリス(警察官風)、メイド、魔女などは市販品が多く流通しており、購入(チャレンジ)しやすいという点も理由に含まれるのでしょう。

順位 2023年 順位 2022年
1 1
2 キョンシー 2 ポリス
3 魔女 3 メイド
4 メイド 4 チャイナドレス
5 ポリス 5 魔女
6 ドラキュラ 6 キョンシー
7 ゾンビ 7 かぼちゃ
8 かぼちゃ 8 アーニャ
9 アーニャ 9 ディズニー
10 デビル 10 アニメキャラ
11 チャイナドレス 11 ドラキュラ
12 お化け  12 ゴースト
13 ジョーカー 13 ナース
14 黒猫 14 ハリーポッター
15 ナース 15 囚人

以上、大学生のハロウィン参加に関する実態調査について解説しました。ガクセイ協賛は、大学生の意識調査などを全国800大学の学生にアンケートを行なっております。商品やサービスのアンケート、就活やバイトに関する意識調査など、大学生へのアンケート調査をご希望の方はご相談ください。また、フェスや学園祭などに関する協賛をご検討されている方も、ガクセイ協賛をご確認ください。

▷ ガクセイ協賛の詳しい情報を確認する