旅行者も必見!札幌周辺の学園祭を調査

大学の学園祭は、単に楽しい祭りというだけではなく、学生が主体で立ち上げ運営することによって自主性と企画力を育むことや、学業やサークルなどの成果を発信すること、地域社会とのつながりなどが目的で開催されています。在学中の学生だけでなく、大学受験する高校生が大学の雰囲気や活動を知るためにも訪れますし、地元の人がお祭り感覚で参加される場合もあります。さらに、国内旅行で行きたい都道府県で上位の北海道では、学園祭を旅先のイベントとして道外から参加されるケースもあります。

関東や関西の学園祭が注目される中、旅行でも楽しめる札幌の学園祭についてデータを含めて紹介します。旅行を考えている人や、学園祭での協賛を考えている企業の人も是非参考にしてみてください。

【大学生アンケート調査】夏休みに行きたい都道府県についての記事はこちら>

 

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札幌周辺の大学で開催される学園祭

まず、札幌駅を中心とした札幌周辺で開催される学園祭の種類について解説します。

北大祭(北海道大学)

開催日 例年6月上旬(2024年6月7日~9日)
アクセス JR札幌駅北口 徒歩7分(正門まで)
来場者数 2024年は11万8千人

北大祭の起源は、約150年前の1878年6月に前身である札幌農学校で開催された「遊戯会」から始まっているとされています。これには、在学中だった新渡戸稲造も参加されていたようで、文化祭というよりも運動会で日本最初の学校運動会とも言われています。現在の北大祭になったのは1959年が1回とされています。

2024年のテーマは「GRAMDE:ラテン語で“大きい・偉大な”の意味」で、地域性に着目した「広大な北海道の大地や北海道民の広い心」など多様性にも訴える現代的なテーマでした。なお2023年のテーマは「MOBILIS:ラテン語で“変化”」で、コロナ禍からの社会変化を表していました。

178万㎡の広大なキャンパスを誇る北海道大学ならではですが、全長1.2キロのメインストリートには模擬店が並び、留学生が自国の郷土料理を振る舞う店舗も多数あります。また、工学部、理学部、農学部、薬学部、獣医学部、歯学部、医学部など様々な学部が研究発表なども行い、一般の人でも学びや楽しみが得られる企画をしています。

金葉祭(北海道大学)

北大の金葉祭のイチョウ並木

開催日 例年10月下旬(2024年10月26日〜27日)
アクセス J地下鉄北 12条駅 徒歩 5 分、JR 札幌駅から徒歩 15 分

金葉祭(こんようさい)は、厳密には学園祭ではありません。「いちょうが一番、きれいな日。」をテーマに、イチョウ並木の美しさを広く知ってもらうことを目的としており、学生が作る学園祭ではありません。ただし、札幌の秋の風物詩として人気があり、学生のほか地域の人や観光客が多数訪れる大学のイベントになっています。

飲食店の屋台のほか、ステージイベントなども開催されます。2024年には、イチョウのライトアップを行い、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。

清麗祭(札幌国際大学)

開催日 例年6月下旬(2024年6月29日~30日)
アクセス 地下鉄東豊線 福住駅 バス約15分

観光やスポーツなどの分野を学ぶ札幌国際大学の清麗祭(せいれいさい)では、観光学科による旅行プランの提案や地域観光についての展示をしています。旅行で寄られる人は、北海道についてより詳しく知ることができるかもしれません。毎年清麗祭期間中に「観光フォーラム」を実施しており、同大学の教授による観光に関するディスカッションも行われます。また、地域の特産品やグルメを紹介する模擬店やキッチンカーが多数出店しています。

札幌医科大学大学祭

開催日 例年6月上旬(2024年6月6日~10日)
アクセス 地下鉄東西線 西18丁目駅 徒歩5分

一般的なお祭り的な要素が強い学園祭とは少し異なり、医療系大学ならではの取り組みがされています。札幌医科大学には医学部医学科と保健医療学部看護学科、作業療法学科、理学療法学科の4つの科があり、医学展を開催します。

医学展は、学生による模擬講義や、身近な医療機器を使った医療体験コーナーや健康相談、普段は医学研究目的でしか閲覧できない標本館を公開しています。もちろん模擬店などもありますが、健康・医療という身近な存在でありながらあまり知ることのない医療の内側を垣間見ることができます。

橙丹祭(札幌大谷大学)

開催日 例年10月上旬(2024年10月12日~10月13日)
アクセス 地下鉄東豊線 東区役所駅 徒歩7分

音楽学科、美術学科、地域社会学科、保育科からなる札幌大谷大学が開催する橙丹祭(とうたんさい)は、音楽学科の学生によるコンサートや音楽療法の体験セッション、美術学科の学生の作品展示やライブペインティング、地域社会学科学生による地域とのコラボ出店、保育科によるキッズフェスティバルなどを行っています。学校の特色が出ており、旅行者向けよりも地域の人向けの学園祭と言えるかもしれません。

桑芸祭(札幌市立大学)

開催日 例年9月(2024年9月23日)
アクセス JR 桑園駅 徒歩3分

札幌市立大学は、デザイン学部と看護学部があり、桑芸祭(そうげいさい)では模擬店やステージイベントのほかに、同学校らしく作品展示や健康相談なども行っています。

建学祭(東海大学 札幌キャンパス)

開催日 例年7月(2024年7月13日〜14日)
アクセス 地下鉄南北線 真駒内駅 バス20分

東海大学では、各キャンパスで建学祭を開催しています。札幌キャンパスには、国際物価学部と生物学部が設置されています。札幌の建学祭では、地域の特産品を紹介したり、地元企業とのコラボレーション企画など、地域密着型のイベントが開催されています。毎年打ち上げ花火が恒例になっており、地域の人にも人気があります。

十月祭(北海学園大学)

開催日 例年10月(2024年10月12日)
アクセス 地下鉄東豊線 学園前駅 直結

北海学園大学の十月祭は豊平キャンパス(平岸駅)で開催されており、1950年代から続く歴史ある学園祭になります。様々な出店やイベントが開催されています。同日に山鼻キャンパス(石山通駅)で工学祭が開催されています。学園祭の名前の通り、工学部の専門性を活かした技術的な展示や体験型イベントがあります。

 

各団体が学園祭の運営資金を集める方法

学園祭の模擬店の画像

サークルや研究室などの各団体が、学園祭を盛り上げるために模擬店や展示、発表を行う場合、当然費用がかかってきます。模擬店や有料のステージイベントは売上もありますが、賄えないケースが多々あります。それぞれ、どうやって費用を集めているのでしょうか。

大きく以下の3つがあります。

  • 大学からの補助金
  • アルバイト代(学生負担)
  • 協賛(スポンサー)

大学からの補助金

多くの大学では、運営のための補助金が配分されます。学園祭実行委員会が学校から予算をもらい、それを各団体が申請します。これで全て補えるケースが少なく、模擬店の材料費や展示の制作費などの用途になります。

アルバイト代(学生負担)

サークルであればサークル費などを各団体で集めているケースがあります。その中から学園祭の費用が支払われることもあれば、学園祭のために徴収するケースもあります。サークルによっては、何人かで一緒にアルバイトをするケースもあるようです。

売上が作れる模擬店であれば、黒字化することもありますが、儲かった分は打ち上げに利用されることもあるようです。

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協賛(スポンサー)

OBや教授が費用の一部を援助してくれるケースもありますが、基本的には企業から協賛金を募集します。対価として、企業や商品、サービスのPRを学園祭の中で行います。チラシなど配布物があれば、模擬店の購入者や展示を見にきた人に渡すことなどができます。そのほか、ホームページやSNSで紹介することもできます。

協賛の募集は、元々伝手があるケースを除き、かなり大変な作業になります。協賛のプラットフォームであるガクセイ協賛をご活用ください。

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