女子大学生のお酒離れの実態調査!コロナ禍での飲酒習慣

昨今「女子大学生のお酒離れ」が注目されています。お酒類やそれに関連する大学生向けの商品・サービスを手掛ける企業としては、大学生の飲酒実態を知ることが重要です。本記事では、女子大学生のお酒離れの実態について実際に行ったアンケートをもとに解説します。

 

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女子大学生の飲酒習慣

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「若者=お酒離れ」のイメージがありますが、実際どの程度お酒離れは進行しているのでしょうか。当サイトでは実際に飲酒頻度について成人大学生502名にアンケートを行いました(本記事では女子大学生を対象にアンケートをしています)。

その結果、「お酒を全く飲まない」と回答した大学生は、全体の44%ととなりました。続いて「週に1日は飲む」と回答した人は約40%、週に2日以上の飲酒する方は8.6%、3〜4日と答えた方は6%、5〜6日と答えた方は0.8%、毎日と答えた方はわずか1.4%となりました。

飲み会の開催頻度

【飲み会頻度】

飲み会の開催頻度オンラインのバナー画像

【オンライン飲み会の頻度】

飲み会の開催頻度オフラインのバナー画像飲み会の開催頻度について(n=502)も質問をしてみました。オンライン飲み会は「していない」と回答した方が82.5%、オフライン飲み会を「していない」と回答した方は58%という結果になりました。
また、2〜3ヶ月に1回と回答した方はオンライン飲み会では14.9%、オフライン飲み会では21.1%となっています。現在コロナ自粛の影響などもありむが、「全く飲み会をしていない、ほとんど開催していない」という方が大半であることがわかります。

飲酒習慣の定義についておさらい

厚生労働省では「週3日以上(1日1合以上)飲酒する」場合に、飲酒習慣があるとしています。

そのため、上記のアンケートの結果では飲酒習慣がある女子大学生は全体のわずか8.2%しかいないということになります。

飲酒率の年代別比較

ここまで解説をした「8.2%」という数値は低い割合なのでしょうか。
厚生労働省による「国民健康栄養調査」では、2017年の40代女性の飲酒率は約15%、50代は約13%となっています。

たしかに、中年と比較をすると低い数値であることが言えます。

また、本調査での20代女性の飲酒率を2017年の調査と1997年の調査を比較してみると、1997年が9.0%、2017年が3.0%となっており減少傾向であることがわかります。

そのため、上の年齢層と比較して飲酒率が低いことはもちろん、20代の中でもお酒を飲む習慣は薄れている(お酒離れが進行している)ということがわかります。

女子大学生のお酒への意識

若者のお酒離れの影響を大きく受けるのは「お酒のメーカー」や「酒類を提供する飲食店」などです。今度、女子大学生をターゲットに酒類の市場を拡大していくことは難しいのでしょうか。

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「対面での飲み会を増やしたいか?」(n=502)という質問に対して、対面での飲み会を増やしたいと考えている人も多いことがわかります。
「現状維持」とほぼ同等の割合であり、「減らしたい」という意見が極めて少ないことからも、女子大学生をターゲットにした酒類の市場拡大のチャンスは十分にあると考えても間違いではありません。

飲み会を増やしたい理由のバナー画像対面での飲み会を増やしたい理由(n=236)として「人との交流を増やしたい」と回答した割合は60%を超えており、多くの女子大学生が同世代とのコミュニケーションやつながりが不足していることを実感していることがわかります。

「あなたにとってお酒とは」という質問に対しては、「楽しい場を作るもの」「交流手段の一つ」といった、他者との関係を構築する際の有益なコミュニケーションツールとして考えている回答が特に多く見られました。
マーケティングにおいても、その点を重点的に考慮した販路拡大を狙うことが重要となるでしょう。

女子大学生の飲酒傾向と予算

女子大学生など若年層をターゲットにお酒類を訴求することは十分に可能であることがわかりますが、マーケティング成功のためには女子大学生の飲酒傾向をより深く理解しておくことが重要です。

女子大学生に人気のお酒

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女子大学生がよく飲む酒の種類について(n=280)のアンケートでは、「サワー・チューハイ系」「カクテル系」などアルコール度数の低いお酒に回答が集中しています。
微アルコールを飲む割合が約6割だった一方で、ノンアルコールを飲む割合は約3割にとどまっています。

女子大学生は、比較的「飲みやすいお酒」を選ぶ傾向にあることがわかります。ただし、アルコール度数の高いお酒についても飲酒傾向がないわけではなく、ウイスキー(ハイボール)も十分に市場を狙うことができる余地があるといえます。

女子大学生がお酒を選ぶ基準

女子大学生がお酒を選ぶ基準のバナー画像女子大学生が、飲むお酒を選ぶ基準(n=280)としては「味が好きだから」を選ぶ回答者が97%となり、女子大学生がカクテルやサワー、チューハイ等の「甘めの味」を好んで飲んでいるいることが分かります。
次点で味や値段などの基準とは異なり「パッケージデザイン」も約半数の女子大学生にとって基準となっていることがわかります。

女子大学生をターゲットにする場合、甘めの味を基準としながらも、パッケージのデザイン性についても考慮する必要があることがわかります。

女性の飲酒傾向を鑑みたマーケティングの成功事例

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実際に『アサヒスーパードライ』では「女性や20歳~30歳代の若年層のビール需要活性化を図ること」を目的にパッケージデザインを変更しています。鮮やかなピンク色をベースに満開の桜の花を缶体およびラベルに施したデザインとなっています。

そのほか「若年層から人気が高い女性タレントの起用」、「様々な広告チャネルでの情報発信」、「ファッションブランドとコラボしたノベルティ(エコバック)」などの施策を並行して行っています。

その結果、2015年に第一弾を発売して以降、女性や若年層を中心に支持を集め2021年では過去最高となる65万箱を売り上げています。

この事例で重要な点は商品の中身は通常のアサヒスーパードライと同様であるという点です。ゼロから商品開発をし直すのではなく、デザインや訴求方法、ノベルティを工夫するだけで女性や若年層の支持を獲得した事例となっています。

女子大学生がお酒にかける平均費用

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女子大学生が、1カ月のお酒にかける平均予算は(n=280)「3,000円以下」と回答した人が最も多く、約70%を占めています。

薬事法ドットコムが行った「化粧品の1カ月の平均購入金額」に関する調査によると、20代女性の月の美容代平均は4,862円であったため、お酒に対する予算はやや少ないのかもしれません。

ただし、コロナ禍により20代の大学生が以前と同じようにアルバイトできない状況も踏まえると、新型コロナウイルスの影響が収まれば、その傾向も少しは緩和されるのではないかと考えられます。

女子大学生は誰とお酒を飲むのか

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女子大学生が、誰とお酒を飲むことが多いか(n=280)アンケートしたところ、最も多いのは「友人」で55%という結果でした。他に多かった回答は「家族」の約20%、次いで「ひとりで飲む」という回答も多く15%という結果になっています。
コロナ前と現在とで、ひとり飲みの割合は大きく増加していると推測されます。そのため一例ではありますが「女性用の飲みきりサイズ」「保存が効くこと」などが新商品に求められるでしょう。

ガクセイ協賛は、大学生に様々なアンケート調査を行っています。また、企業様の依頼でアンケート調査のお手伝いをしております。800校8,000学生団体に対して、ご要望に合わせたセグメントによるアンケートの回収が可能ですので、学生向けの集客やマーケティングをされている方はご相談ください。

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