昨今、ガソリン代が高騰し、値下がりの目途が立っていません。免許を取り友人や恋人とドライブや旅行を楽しみたい学生にとっても他人事ではありません。
本記事では、大学生のガソリン節約事情に注目し、全国の大学生に対して、車を持ってる割合を調べたうえで、自由に使える車があると回答した学生にガソリン節約の方法をアンケート調査しました。調査概要は以下の通りです。
調査対象:全国、ガクセイ協賛に登録する約800の学校の学生
調査方法:インターネット調査
対象者数:4年制・短期大学・専門学校を含む学生1982名
対象属性:女性1069人、男性913人
大学生の車の使用率・所持率(持ってる割合)
はじめに、ガソリン節約の質問をするために、車の所持・使用に関する質問を行っています。
本アンケートでは自宅に自分が運転できる車があると回答した方に、ガソリン代について質問をしています。
自分が運転できる車は家にあるか
自宅に自分が運転できる車があると回答した方は、34%(1982人中671人)でした。
家にある車は誰が持っているか
Q1で運転する車が「ある」と答えた方に、運転できる車は誰の所有であるか質問しました。
その結果は、「自分の車である」が14%、「親の車である」が85%でした。
大学生で自己所有の車を持つ方は少なく、ほとんどが親が持つ家庭用の車であるという回答でした。
以前ガクセイ協賛で調査したアンケートデータでは、実家暮らしの大学生は約6割というデータがあります。それを加味すると、実家暮らしの大学生の半数は、実家に運転できる車があるということになります。
大学生がガソリン節約のために行っていること
Q1で運転する車が「ある」と答えた方に、ガソリン代を節約するための心掛けをしているのか質問しました。
その結果、「ガソリン代を節約できる運転方法を心掛けている(全体28%)」「燃費のいい車を選んでいる(全体20%」「節約アプリやクーポンを利用している(全体9%」の順に回答が集まりました。
回答には男女の違いもあり、何かしらの節約を心掛けている方は男性の方が多く見られました。自分が所有する車でない場合は、運転する時に親などに車を借りる形になりますが、その時にガソリンを入れるかどうかは、人それぞれでしょう。
ちょっと運転するくらいなら都度給油しない人が多いでしょう。親にガソリン代を渡したり、自分でガソリン代を支払う機会が少ない人は、あまりガソリン代の変化を意識しないかもしれません。そういった意味でも、頻繁に運転したり長距離運転したり、ガソリン代を支払う機会が多いのが、女性よりも男性の方が多いとも考えられます。
ガソリン代を節約できる運転方法を心がけている
- 節約術①「優しい運転」
- 節約術②「タイヤの空気圧」
- 節約術③「荷物を降ろす」
大学生がしているガソリン節約術の中で最も、意見が集まったのは「ガソリン代を節約できる運転方法を心がけている」でした。
補足として解説すると、ガソリン代を節約できる代表的な方法に上記の3つがあります。
優しい運転とは、急発進急停車をしないことで、ゆっくりと加速することや車間距離を取ること、停止時に早めにアクセルを離すことなどを心がけることです。
次に、月に1回程度点検し、タイヤの空気圧を適正に保つことで燃費をよく保つことができます。タイヤの空気圧が足りないと抵抗が大きくなり円滑にタイヤが回らなくなるため、燃費が悪くなります。
また、不要な荷物を降ろして車を軽くすることで燃費が向上します。
最後に、夏場に最も影響するのが冷房になります。使い方次第ですが、1割以上燃費に影響すると言われており、適切に冷房を使うことでガソリンを節約する方法になります。(もちろん、我慢をすると熱中症や事故の恐れもあるので、適切な使用が大切です。)
燃費のいい車を選んでいる
次に意見として多かったのが「燃費のいい車を選ぶこと」です。
自分の車であれば当然ですが、家庭の車にしても「車選び」から意見を出し、燃費のいい車を選ぶ考えを持っている方が一定数います。新車でも燃費8km/L のものから30km/L 超えるものまであり、同じ使用頻度であればガソリン代に4倍の差が出ることになります。維持費全体として見た時、修理代がなど高くなりやすいハイブリッド車の維持費が安いと一概には言えませんが、高騰するガソリン価格を見ると、車選びの大きな要素になりそうです。
節約アプリやクーポンを利用している
最後は、節約アプリやクーポンを利用することです。
ガソリンスタンドを運営する各社は、スマートフォン向けのアプリケーションを提供しています。大手企業はもちろん地域の企業もメンバーズ登録をアプリ化していることが多いです。
こうしたガソリンスタンド向けのアプリは、画面上で会員証を出して割引を受けられたり、お得なクーポンを受け取れることがあり、ガソリン節約の強い味方になってくれます。
そのほか、給油履歴が確認できることから、出費や燃費を計算することも可能です。
【ENEOSガソリンスタンドで使える非接触型キャッシュレス決済ツールEneKey】
画像参照:https://www.eneos.co.jp/consumer/ss/card/enekey/images/index_im02.jpg
アプリ以外にも、各社が提供する支払いツールやクレジットカードなど、小さな割引を掛け合わせることで大きく節約することができます。
その他にも、安い給油所で給油することを心がけていると回答した人もいました。
ガソリン代は今後も高騰が予想される
画像参照:https://car-rider.jp/sell/wp-content/uploads/2018/06/9b437eefe4e3552737eab9a33d1d996e.png
ガソリン代は、小さな高低を繰り返しながらマクロ的に上昇傾向にあります。
とくに2023年9月以降から、油価格の高騰や円安の進行、補助金の縮小などを理由にガソリン代は過去最高水準まで値上がりしており、今後も高騰が予想されています。
若い世代でもガソリン代節約の意識がある方が50%いるように、ガソリン代の高騰は大学生にとっても身近な問題となっています。
普段あまり節約を意識していなかった方も、本記事で紹介した「大学生のみんながやっているガソリン代節約の方法」を参考にしてみてください。
【おまけ】若者の車離れについて!学生は自家用車を欲しいと思うのか?
ガソリン代節約の調査とは少し話題が逸れますが、車に関するアンケートの一貫として、「若者の車離れ」についても質問をしています。
まずは、Q1で運転する車が「ない」と答えた方に、車が欲しいと思うことはありますかと、質問しました。
その結果、50%の方(女性60%:男性36%)が必要ないと回答しました。
全体的に見ると(現在運転できる車を持たない、かつ必要ないと回答)、1982人中653人でした。およそ32%です。
以下で、必要ないと考える理由を深堀りしています。
必要ないと考える理由
Q4で車が必要ないと答えた方に、その理由を質問すると「そもそも免許がない」という回答が大半でした。
移動手段が発達して特に都心部では車を運転する必要性を感じない人が増えてきているのかもしれません。必要ないと回答した割合が大学生の32%であることは高いと感じられましたが、理由は免許を持っていないことだとわかりました。
また運転する機会自体が少なく、あってもレンタカーやカーシェアリングで足りるという合理的な回答となった。
そのため、車を所有する必要性を感じる若者が少ない要因は、移動手段として車の必需性が下がり、免許を取らない選択をした人がいると考えられます。公共交通機関で足りると回答した人もいます。
そのほか、ミニマリスト的な発想で「所有にこだわらない」という最近の若者の傾向が反映された回答も一部ありました。車両代だけではなく、維持費や保険・税金、さらには事故や違反にかかるリスクやコストを考えて、割に合わないと回答した人もいました。
以上、大学生のガソリン代節約に関する実態調査について解説しました。ガクセイ協賛は、大学生の意識調査などを全国800大学の学生にアンケートを行なっております。商品やサービスのアンケート、就活やバイトに関する意識調査など、大学生へのアンケート調査をご希望の方はご相談ください。また、フェスや学園祭などに関する協賛をご検討されている方も、ガクセイ協賛をご確認ください。