本記事では、スマートフォンのマルチ機能の1つ「2画面使い」や、2画面のスマートフォンに注目し、全国の大学生を対象に、2画面スマホやスマホの画面分割機能を活用している割合や、使う理由をアンケート調査しました。調査概要は以下の通りです。
調査対象:全国、ガクセイ協賛に登録する約800の学校の学生
調査方法:インターネット調査
対象者数:4年制・短期大学・専門学校を含む学生1,982名
対象属性:女性1,069人、男性913人、性別未回答0人
大学生が使うスマートフォン!iPhoneとAndroidの比率
大学生のスマートフォンシェア率は、Apple社が大きく占めているようです。現在、使っているスマホの機種を質問したところ、iPhoneであると回答した方が91%でした。
公正取引委員会の調査(2023年2月時点)によると、日本のモバイルOSのシェアはiOSが46.6%、Androidが53.4%とされています。そのほかのデータなどを見ても概ね50%50%になっていることが多いです。
そのため、iPhoneユーザーが多いという点は若年層のスマホ選びの大きな特徴と言えます。
2画面スマホ・スマホの2画面使いとは?
本題である、2画面スマホ・スマホの2画面使いの利用状況に入る前に、2画面スマホ・スマホの2画面使いの言葉の意味について簡単におさらいしておきます。
「2画面スマホ(フリップスマホ・折り畳みスマホ)」とは、2つの独立したディスプレイでマルチタスクやエンターテイメントに適したスマートフォンです。
また、1画面のスマートフォンでも1つの画面内で複数のタスクを処理できる機能として「画面分割(マルチウィンドウ)」などの機能があり、2画面のように使うことができます。
2画面スマホ・スマホの2画面使いの利用率
大学生1,982人に2画面スマホ・スマホの2画面使いを使用したことがあるのか質問をしたところ、58%の方が「はい」と回答しました。
年齢層によっては馴染がない方や、ハードルが高いと考える人もいるでしょうが、若年層にとっては、一般的に使う機能・デバイスのようです。
2画面スマホ・スマホの2画面使い!何と何を同時に開く?
Q2で「はい」と回答した1,140名に、具体的にどのように2画面を使っているのか質問しました。
回答として多かったのは、動画を見ながらSNSや検索をするという内容でした。基本的には何かをしながらSNSを閲覧する(場合によってはSNSとSNS)ことが多く、若い世代の特徴が顕著に現れています。
「その他」の回答(自由記載)も興味深いものが多く、友達と通話をしながら何かをするといった内容や、授業を受けながらメモを取る、オンラインMTGを行いながら資料を見るなどの勉学などに活用するといった内容もありました。
また、楽譜を見ながらピアノアプリを使ったり、画像検索しながらイラストを描くなど趣味のために2画面を活用する方もいました。
少し前までは、パソコンを使ってやっていたことを、若い世代の人はスマートフォンを使っているという印象です。
2画面スマホ・スマホの2画面使いが若者世代に刺さる理由
なぜ、大学生の2画面スマホやマルチディスプレイの使用割合が高いのか、2画面を使う理由を尋ねてみました。
「SNSを立ち上げっぱなしにしたい」「コメントやメッセージはすぐに返したい」など若い世代ならではの、情報やネットコミュニティに置いていかれたくないという、意思が伺えますが、それらは少数意見で、大多数の意見は「便利だから」という抽象的な回答でした。
何か主だった理由があるわけでもなく、便利だから当たり前のように使うという意識があるようです。
使わない人の理由も使い方がわからないだけ
今度は反対に、Q2で「いいえ」と回答した842名に、なぜ2画面使いをしないのかと質問をしてみました。
その結果は、「方法を知らない」という回答が57%でした。
全体で見ると、スマホの2画面使いを使ったことがないと回答した方が42%で、そのうち2画面使いの「方法を知らない」以外の回答が43%であったため、使い方を知っていてもネガティブな理由があり自分の意思で2画面を使わないと選択している人は全体の18%程度です。
そのため、これからの世代にとってスマートフォンを2画面で使うということ自体は当たり前であり、広く浸透していることであると考えられます。
2画面スマホvsマルチウィンドウ
Q1の質問で、iPhoneとAndroidの比率は9:1でした。iPhoneシリーズでは、2画面機種は出ていないことから、大学生においては「2画面スマホを使う」よりも「iPhoneのマルチウィンドウ機能を使う」ことの方が一般的なようです。
2画面に対する否定的な感情はないことはわかりましたが、2画面スマホが普及しているとはまだまだ言えない状態です。
2画面スマホが今後若年層に浸透する可能性について
それでも、今後若年層に浸透する可能性は十分にあります。
世界的にシェアが広がっている
世界的に2画面スマホのシェアが広がっていることが最大の理由です。
iPhoneの流行しかり、世界の流行をある程度、踏襲した流れが日本にも来る傾向があります。
今は、1画面のスマホを分割して使っている状態ですが、いずれ2画面スマホが当たり前になる時代が来るかもしれません。
各社から独自の機能を持つ、折り畳みスマホがリリースされている
近年、画期的な機能を持った2画面スマホ(折りたたみスマホ)がメーカー各社から販売されています。例を挙げると以下の通りです。
- モトローラ razr 40 ultra:縦折りタイプの折りたたみスマホの中でも最大級の6.9インチディスプレイ
- Galaxy Z Flip5:手のひらサイズで持ち運びやすい!閉じたままでも3.4インチの画面が使用でき、高画質な外カメラで自撮りができる
- Galaxy Z Fold5:横開き型で7.6インチの超大画面に!閉じた状態では普通のスマホのようにも使える
昨今の若年層の価値観には、「合理的である」という特徴があります。サービスの質に応じてその都度、判断をするため、他にいいものがあるのにiPhoneを使い続けるということはないかもしれません。
現状のデメリットの改善が求められる
- 畳んだ状態だと分厚い
- スマホにしては重い
- 耐久性が心配
- 値段が高い
- 電池消費が早い
- 折りたたみ状態で開けるアプリが限られる
現在、折りたたみスマホの主な課題として挙げられるポイントは上記の通りです。
ここまで、折りたたみスマホが浸透するであろう理由を解説してきましたが、現状iPhoneの利用率が9割であることからもわかるように、現状のデメリットが解決されない限り普及が進むことは難しいかもしれません。
以上、大学生のガソリン代節約に関する実態調査について解説しました。ガクセイ協賛は、大学生の意識調査などを全国800大学の学生にアンケートを行なっております。商品やサービスのアンケート、就活やバイトに関する意識調査など、大学生へのアンケート調査をご希望の方はご相談ください。また、フェスや学園祭などに関する協賛、大学生向けのマーケティングなどをご検討されている方も、ガクセイ協賛をご確認ください。