フリーペーパーの作り方、企画・印刷・製本までの流れ

自分たちの活動や好きなこと、楽しいと感じることやイベントなどの情報を発信するのに、フリーペーパーを活用したいと考えている方も多いのではないでしょうか。フリーペーパーを手に取り、読んだことはあっても、どのように作成されているのかまで知らない方も多いと思います。本記事ではフリーペーパーの作り方から印刷、製本の流れまでわかりやすく解説していきます。フリーペーパーの作成を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

フリーペーパーとは?

フリーペーパーとは?

フリーペーパーとは、特定の読者を狙い、無料で配布される印刷メディアのことをいいます。販売収益によって発刊しているのではなく、ページ内に掲載される広告の広告収入をもとに制作されています。一般的なフリーペーパーに掲載されている情報は、イベントやショップ、求人、住宅・不動産、旅行、グルメ・飲食店、生活・ノウハウなどの多岐にわたる情報です。

フリーペーパーの種類

学生が作るフリーペーパーの種類は、主に以下の通りです。フリーペーパーは誌面の内容によってさまざまな読者に届けることができます。

  • 大学特有の情報
  • お店、地域情報
  • お得情報
  • 団体、活動紹介
  • ファッション
  • リクルート情報
  • インタビュー

媒体としてフリーペーパーを選ぶ魅力

フリーペーパーは、コンビニやスーパー、飲食店、駅、大学校内などさまざまな場所で手軽に入手できたり、ポストに定期的に投函されるため、幅広い世代の方が手に取る機会の多いツールです。コンビニやスーパーなどにおいてある「設置型」と、ポストに投函される「配布型」どちらも特定の地域に住む人限定に発信することができるため、内容もその地域にこだわった内容になっています。

また、フリーペーパーの魅力はなんといっても「無料」であることです。最近では、紙面のレイアウトや内容にこだわっており、無料であっても充実しています。お得な情報や地域の情報が詰まっているため、友人・知人との情報共有にも役立ちます。

フリーペーパーの形状はチラシや小冊子などさまざまな種類があります。小冊子であれば多くの情報を掲載することが可能ですが、チラシだと手に取りやすく多くの人の目に止まりやすいという利点があります。

フリーペーパーの作り方【デザイン】

フリーペーパーの作り方【デザイン】

1.目的・テーマの決定
2.ページ数・サイズ・発行部数の決定
3.レイアウトデザインの決定
4.リサーチ、写真撮影、執筆

まずは、どのような目的やテーマで作成するかを考えます。目的やテーマが定まらなければ、伝わりにくいフリーペーパーになってしまいます。

ページ数・サイズ・発行部数の決定を行います。ページ数・サイズ・発行部数は多ければ多いほどコストがかかり、やみくもに多く発行しても、大量に廃棄してしまうことになっては資源の無駄にもなってしまうため、注意が必要です。

どのような情報を扱うかによって、レイアウトも異なります。伝えたい情報によって見やすいレイアウトデザインにし、写真やイラストで目を引くフリーペーパーにすることで、多くの方に手に取ってもらえるのではないでしょうか。

フリーペーパーは多くの方に手に取ってもらい、情報を広めることを目的としています。そのため、掲載する内容については、きちんとリサーチを行い、目を引くような写真、読んでみようと思える文章の執筆が必要となります。

フリーペーパーのデザインを作る手段

では、実際にどのようなソフトを使い作成するのでしょうか。

イラストや図が多い場合には、Illustrator(イラストレーター)やPowerPoint(パワーポイント)が適しています。Illustratorでは、イラストや画像、文字、複雑な図表などを自由にデザインすることが可能となっており、高度な処理もできます。費用は、現在買い切り版の販売はしていないため、月額契約となります。公式サイトでは、月額2,728円で契約でき、7日間の無料体験もできるため、無料体験版を使用して使い勝手がよければ契約するというやり方が良いでしょう。

PowerPointでもIllustratorのようにイラストや図表のデザインが可能です。Illustratorより手軽に扱えるため、Illustratorが難しいと感じる方は、PowerPointで作成してみてはいかがでしょうか。PowerPointは、買い切り版で16,284円から購入することができます。サブスクリプションの場合は月額もしくは年契約となっており、1年で12,984円となっています。

また、文章が中心であれば、WordやInDesignが適しています。

文字中心のシンプルな冊子の作成であれば、フォントの種類や文字組み設定が豊富で使いやすいWordがおすすめです。イラストや図表の配置がワンパターンになりやすいですが、簡易的なパンフレットやフリーペーパーに作成であればWordだけでも十分といえます。

文字量の多い冊子を作成する場合には。InDesignを利用するといいでしょう。ページの増減や入れ替え・差し替えなどの編集機能もあり、手軽に行うことができます。InDesignの買い切り版は終了しており、サブスクリプションのみの販売となっています。年間プランもありますが、月額3828円で使用できるため、短期的に使いたい方は月額プランがおすすめです。

デザインは業者や個人に発注することも可能

フリーペーパーのデザインはもちろん自分で考えることも可能です。しかし、自分で作るとデザインがワンパターン化しやすく伝えたいことがうまく伝えられないフリーペーパーとなり、なかなか納得のいくものを作るのは難しいのではないでしょうか。

そのような時には個人で制作している方や、業者に発注することも可能です。業者であれば、個人に発注するよりも費用がかかってしまいますが、クオリティの高いフリーペーパーに仕上がります。個人の場合、金額や技術が個人によって差があるため、発注する前に納得いくまで相談した方が良いでしょう。

フリーペーパーの作り方【広告枠の確保】

フリーペーパーの作り方【広告枠の確保】

フリーペーパーを作る際に、資金が必要です。フリーペーパーは広告主からの収入を土台に作成する事が多いため、まずは広告主を募る必要があります。枠が大きいほど広告料の相場も高くなります。

広告を出してくれる会社がきまったら広告主とは良好な関係を保つことが大切です。相手側が納得できる予算で長く良い関係を継続できるようにしましょう。

フリーペーパーの作り方【印刷・製本】

フリーペーパーの作り方【印刷・製本】

  • 自分たちで印刷し、製本する
  • 印刷会社に依頼する

フリーペーパーの印刷・製本の方法は2つの方法があります。まず1つめの方法が自分たちで印刷し、製本する方法です。その際にかかるのは印刷料金と製本作業です。発行部数が少ない場合には自分たちで印刷・製本を行うことも可能ですが、発行部数が多い場合は手間がかかってしまい、あまりおすすめはしません。印刷も枚数が多い場合は、印刷会社等に依頼した方が綺麗で安く仕上がります。

2つめの方法は、印刷会社に依頼する方法です。印刷会社に依頼した場合、製本も行ってくれます。そのため、印刷部数が多い場合には、印刷会社に依頼し、印刷から製本まで完成させてもらうことをおすすめします。

料金はA4サイズで8ページの冊子を作った場合、16,000円から、16ページの冊子で26,000円からとなっています。紙のサイズ、印刷する紙の紙質、作成する冊子のページ数によって金額が異なるため、予算に見合った条件を選びましょう。

製本の種類

  • 中綴じ
  • 無線綴じ

製本の種類は、2種類あります。

まずは中綴じです。冊子タイプのフリーペーパーで一番多いのは、この中綴じでの製本ではないでしょうか。中綴じは、二つ折りにした紙の折り目部分を針金で綴る製法です。ページが少ない場合におすすめの綴じ方です。

もう一つの綴じ方は、無線綴じです。無線綴じとは糸や針金を使わずに、本の背を糊で固めて綴る製本方法です。ページ数が多い場合には無線綴じがおすすめです。

フリーペーパーの作成は、デザインを考え、印刷、製本まで行うとかなりの時間がかかってしまいます。フリーペーパーの枚数が少なければあまり費用がかかりませんが、部数が多ければ多いほど費用も高額になってしまいます。また、デザインを業者や個人に依頼する際にも費用がかかってしまいます。

そのような時に活用していただきたいのがガクセイ協賛です。「ガクセイ協賛」は、全国800大学8,000学生団体(サークルや部活など)が利用している協賛サービスです。フリーペーパーの制作費用を協賛で集めることが可能です。プロジェクトとして募集しているアンケートの回答や企業集客に協力することで、協賛をうけることができます。まずは登録してどんなプロジェクトがあるかチェックしてみてはいかがでしょうか。

▷ ガクセイ協賛の詳しい情報を確認する

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