新商品開発のためのアンケート調査!質問設計を徹底解説

ビジネスでは、新商品の開発において「アンケート」を実施する必要性が出てくる場面も少なくありません。
しかし、どのようにアンケートを実施して良いのかわからない方も少なくありません。本記事では、新商品開発のためのアンケートの実施方法について解説します。

 

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新商品開発におけるアンケートの重要性

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新製品がヒットするかしないかは「消費者が求めていることが叶えられるか」に依存します。
消費者の意見なしでリリースして、それが消費者のニーズにマッチしなければ購入されることはないでしょう。新商品が購入されなければ経済的な損失は大きく、場合によっては企業の存亡を大きく左右することもあるはずです。

そうしたリスクを避けるためには、消費者にアンケートを取り、消費者の意見を集めたうえで新商品を売り出すことが重要です。顕在化されたニーズを確認するうえでも、潜在的なニーズを探るうえでもアンケートの結果は大きなヒントとなるでしょう。

新商品開発のためのアンケート実施フロー

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新商品開発のためのアンケートでは、以下の流れで実施されることが一般的です。

  • 背景と調査目的の明確化
  • 定量調査の実施
  • 定量調査のアウトプット
  • 定性調査の実施
  • 定性調査のアウトプット

 

重要なことは「定量調査」と「定性調査」を両方とも実施することです。

定量調査とは、全体の傾向を大きく理解するための調査です。反対に定性調査とは個人単位での細かな意見を集めるための調査です。
両方のアンケートを実施することによって把握できる内容は多くなります。収集できる情報が多いほど、新商品開発に大きなメリットをもたらすことになります。

背景と調査目的の明確化

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新商品開発のアンケートは、基本的に「新商品の販売で失敗しない」ために実施されます。

どれだけ優れた機能や利便性を持っている商品であっても、それが現在の市場にマッチしたものでなければ売れることはありません。新商品開発に携わる社員もまた消費者の一員ではありますが、開発者という立場ではどうしても、一般消費者としての目線が抜け漏れてしまうリスクがあります。

そこで、一定量のアンケートを実施することによって、実際の消費者の意見を開発サイドで吸収し、それに見合った商品開発・改善にフィードバックすることで、市場に受け入れられる商品を開発・販売することができます。

例えば「牛乳」の新商品開発をするのであれば「企業だけでは把握しきれていない、消費者の牛乳の使い方や、牛乳に求めていることを引き出し、それらをヒントに新商品を開発すること」がアンケートの目的となります。

定量調査の実施

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  • 回答者属性
  • 利用(購入)した商品名やサービス名
  • 利用(購入)頻度
  • 決まった商品やサービスを購入しているか
  • 自社商品やサービスの認知
  • 業界全体のブランドイメージ
  • 商品やサービスに関連した悩み

 

まずは定量調査を行い、現状を数値化することで把握しつつ、定性調査に参加してもらう人を選別します。
商品ターゲットにならないような人に対して詳しい調査をしても、消費者を代表するような意見は集める事はできませんし、商品開発のヒントが隠されている確率も低くなります。

定量調査では上記のような選択式の質問を多く用意し、回答に応じたグルーピングができるようにしましょう。とくに性別や年代などの属性情報や、決まって購入している商品などを調査することが重要です。

Webアンケート

定量調査であれば、基本的に「Webアンケート」で実施するのがいいでしょう。

「Webアンケート」とは、インターネット上で実施されるアンケートのことです。さまざまな地域の消費者に低コストでアンケートを実施できるため、多数の人にアンケートを実施して、定性調査に参加する人を選定することが目的となる定量調査にも適しています。

定量調査のアウトプット

次に、定量調査アウトプット方法について解説します。

コレスポンデンス分析

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画像参照:intage

コレスポンデンス分析は、アンケート調査などのクロス集計結果を上記参考画像のような「散布図」にして見やすくするデータ解析手法です。自社と競合たちを比較するさいに用いられ、自社のポジショニングを可視化して、差別化すべきポイントを確認することができます。

クラスター分析

階層的手法で生成される「樹形図」例

画像参照:intage

クラスター分析は、ターゲットユーザーの分類や、自社・競合商品の分類などに用いられます。
例えばアンケート回答者の属性や要素を抜き出し、似たもの同士をくっつけてクラスター(集団)を作っていきます。主に上記参考画像のような樹形図でまとめられることが多いです。
そのクラスターごとに、新商品に対して求めていることの特徴が見えてくるため、どのクラスターを新商品のメインターゲットとするかなど、決めることができます。

定性調査の実施

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  • 商品やサービスを購入(利用)した目的
  • 商品やサービスを購入(利用)した感想
  • 商品やサービスを購入(利用)した場所
  • 他社商品やサービスとの比較
  • 商品やサービスに関する知識
  • 商品やサービスの活用方法
  • 消費行動全体に対するこだわり

 

より具体的に消費者の目的や気持ちを把握するためには、消費者のニーズから他社と比較したときの優位点をどの項目で作るのかを考える必要があります。
調査方法の選び方については、以下で個別に解説するのでメリット・デメリットを参考にしてください。

日記調査

一定期間で継続して、対象者に日記システムを利用して生活行動や利用シーンの写真、商品利用の感想を記録してもらう調査手法です。一定期間継続することにより、期間中の行動の変化や気持ちの変化を企業側が把握できます。

デプスインタビュー

企業から派遣されたインタビュアーと対象者が1対1で行う面談式のインタビューであり、本人も気がついていない深層意識にあるニーズを聞き出して商品開発や販売に役立てるための手法です。質問を掘り下げることに重要度が置かれているアンケート手法でもあります。

グループインタビュー

複数の対象者に対して企業側が質問し、自由に発言してもらう形式の定性調査の一種です。1対1で行うインタビュー形式よりも短時間で意見を取得できるため、迅速に意見を確認する際に便利な手法です。グループに分けることができるという性質上、異なる属性のグループとの間で反応・意見の違いを確認したり、グループ間での差異を明らかにしたりする場合に真価を発揮します。

会場調査

アンケート対象者を会場へ集めて商品を試してもらい、アンケートやインタビューで商品の感想を聞き出す調査です。リサーチ結果を100%回収できますし、会場で実施しているということで消費者のリアルな意見をすぐに回収できるというメリットがあります。

ネットリサーチ

インターネット上で消費者から意見を回収するアンケート手法です。ネット上で実施できるので、対象者の住所を限定する必要がないというメリットがあります。実施コストも抑えられますし(会場を抑える必要がない)、その商品・サービスに興味関心が強いユーザーからの意見を集めやすいです。

ホームユーステスト

商品を調査対象者の自宅に送付して、一定期間利用してもらうことで感想や評価を取得するアンケート手法です。スキンケア商品のように、一定期間使用しないと効果がわからない商品の効果測定に役立ちます。

定性調査のアウトプット

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定性調査のアウトプットでは、商品やサービスに対してどのような価値を感じているのか、それに応じてどのような商品やサービスが選ばれているのかを把握することが重要です。
上記で紹介した定性調査で集めたデータを参考に、商品を選ぶ軸がどこにあるのかをアウトプットしてください。

例えば、牛乳の新商品の調査では以下のような項目が発見できるかもしれません。

  • カルシウム
  • 美肌
  • 腸内環境
  • 美味しさ
  • フレーバー
  • 高級
  • 低価格
  • 料理専用
  • 小腹満たし
  • 子供向け
  • 塗料として

 

「どの意見が多かったのか」、「掛け合わせはできないか」、「すでに競合商品が存在しないか」などが判別できるポジショニングマップを作成すれば、新たなニーズや競合が少ない領域を発見でき、クリティカルな新商品をリリースできるでしょう。売上を向上させることができるでしょう。

以上、新商品開発アンケートの大まかなアウトラインを解説しました。
商品やサービスによっては、ターゲットが学生であり学生に対してアンケートを実施する必要があるケースもあるでしょう。

ガクセイ協賛では大学生へのアンケートを実施するお手伝いをしています。新商品開発のために市場のニーズを見極めたいとお考えの方はぜひ「ガクセイ協賛」に一度ご相談ください。

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