ビジネスでは、さまざまな対象者に「インタビュー」を実施し、消費者の意見を集めることが必要なシーンがあります。サービスによっては大学生がインタビューの対象となることもあるでしょう。
本記事では、大学生にインタビューする方法や、学生モニターの集め方について解説します。
大学生インタビューを行うメリット
ビジネス目的でのプロモーションやマーケティング手法は、インタビューの他にもさまざまな手法があります。その中でも「インタビュー」を実施することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
以下では1つ1つメリットを紹介しています。
大学生の意見を深堀りできる
大学生を対象にインタビューを実施することは、大学生の意見や本音を深堀することができるというメリットがあります。
広く意見を収集したり、傾向を調査する方法としては「アンケート」などの方法があります。しかし、アンケートでは消費者の考えの表層部分しか把握することができません。
インタビューの形式はアンケートと異なり、重要部分を深堀する質問を行うことによって、大学生の意見や本音をしっかりと把握でき、販売戦略や商品開発などにフィードバックできる貴重な情報として活用できます。
グループダイナミクス効果が得られる
大学生を対象にインタビューを実施することは、「グループダイナミクス効果」を得られるというメリットがあります。
グループダイナミクス効果とは、グループインタビューにおいて参加者お互いが刺激を受け合うことにより、単独インタビューでは思いつかないような意見・アイディアが出る効果のことです。
とくに大学生のように柔軟な発想ができる世代によるグループダイナミクス効果は、社会人の頭では思いもよらない画期的なアイデアが出てくることもあり、今後のマーケティング戦略やプロモーション戦略にフィードバックできるような貴重な意見を吸い上げるチャンスとなります。
「言葉」以外に収集できる情報が多い
大学生を対象にインタビューを実施することは、「言葉以外」の情報を収集できるというメリットがあります。
アンケートでは、基本的に選択肢や自由記述式のように、言語オンリーの情報しか得られません。しかし、対面式でインタビューを行うことにより、回答者の発言のクセや態度のような、言葉以外に参考になる情報も多数得られます。
文字や言葉だけの機械的な情報からは得られないような情報・データを収集することで、場合によっては潜在的な情報を活用できるチャンスになる可能性もあります。
大学生へのインタビューが必要となるシーン
ビジネスでは、インタビューを実施することが必要になる場面も出てくることでしょう。では「学生を対象としてインタビューを実施しなければならない(した方が良い)シーン」とは、具体的にどのような場面になるのでしょうか。
商品やサービス開発のための市場調査
大学生向けのインタビューは「商品・サービスの開発のための市場調査」のために行われることが多いです。
基本的に、商品を販売するということは「市場のニーズに受け入れられるもの」である必要があります。どれだけ優れた機能を持った商品でも、市場が求めるものでなければ売れません。大学生にインタビューを行うことで、世の中の大学生がどのような商品・サービスを求めているかを把握することができ、売れる商品・サービスを開発するための貴重なデータとして活用できます。
商品やサービスの評価調査
大学生向けのインタビューは「自社商品・サービスの評価を調査する」という目的で行われます。
新商品や既存商品が、大学生にどのように受け止められているかを知ることは、商品の改善による売上向上に直結するデータの収集に重要です。また、商品やサービスそのものだけでなく、実施したマーケティング施策自体の反応を知ることにより、マーケティングのPDCAを回すための判断材料として活用できます。
就活生の実態調査
大学生向けのインタビューは「採用の対象となるような就活生の実態を把握する」という目的でも行われます。
大学生といえば、卒業後に企業に就職する世代でもあります。就活生がどのような考えを持って就職活動を行っているのかを把握することにより、大学生にとって魅力的な採用活動を計画するための判断材料が得られます。優秀な人材は多くの企業が求めており、他社と差別化できるような採用活動を行うことで優秀な大学生に応募してもらうことができるでしょう。
消費者インタビューの成功事例
画像引用:ワークマン公式サイト
企業が消費者に対してインタビューを実施し、ビジネスを成長させた事例として「ワークマン」が挙げられます(大学生だけに限定したインタビュー事例ではなく、大学生を含む消費者にインタビューを行った事例となります)。
元々、「ワークウェア」を製造販売していたワークマンですが、耐久性に優れ動きやすいというワークウェアの特性から、自社製品が消費者の間で「アウトドアウェア」「ツーリングウェア」「フィッシングウェア」として活用されていることに気づきます。
そこでワークマンは、消費者にインタビューして製品を改良することによってこの需要を活用しました。その結果、ワークジャンルだけではなくアウトドアのファッション・アパレル領域においても大きく業績を伸ばしています。最近では、テントやタープなどキャンプギアも開発しており、ユーザーの意見を上手に活用しアパレル領域すら超えています。
多くの層から指示を集めていく動きはSNSなどを利用して一気に情報拡散され、現在では普段着としてワークマンを購入する方も増えています。作業着の性別的なイメージさえ払しょくし「ワークマン女子」といった言葉もファッショントレンドにあります。
インタビューを活用することで新たなターゲットを見つけることができ、事業拡大できた成功例です。
大学生を対象としたインタビューの種類
一口に「大学生を対象にインタビューを行う」といっても、その手法には2つの種類があります。目的に応じてインタビュー手法を選択することが、効果的なインタビューを実施する条件となります。
デプスインタビュー
「デプスインタビュー」とは、対象者を1人に絞って行う形式のインタビューです。インタビュアーと対象者が1対1で向かい合うことで質問を重ねていき、行動の理由や感情といった心理的な側面を深堀りしていくことが目的となります。テーマとしては、他人にあまり知られたくないような「健康・病気」や「お金」といったプライベート中心のテーマが適しています。
グループインタビュー
「グループインタビュー」とは、インタビュアー1人に対して複数人の回答者が同席する形式のインタビューです。同じ属性の回答者(今回であれば回答者は全員大学生で同じ世代が多い)が一堂に会することにより、話題がはずんで本音や意外な意見を集めることができます。大衆的なテーマが適しており、会話がはずまないようなプライベートなテーマを設定すると失敗しやすいです。
大学生インタビューのモニターを集める方法
最後に、大学生インタビューの「モニター」を集める方法について解説します。
自社で募集する
ノウハウが必要になりますが「自社でモニターを募集する」という方法もあります。
例えば「必要な対象者が少人数の調査であるため、自分たちで募集しやすい」というケースであれば、余計なコストをかけずに済む自社での実施が適しているでしょう。対象者を集める方法としては、SNSや公式サイトが手頃ですが、会員登録などで収集したメールアドレスを利用してメールを送信する方法もあります。
リサーチ会社を利用する
自社で実施することが難しい場合には「リサーチ会社に依頼する」という方法があります。
対象者を多く確保したいという場合には、なかなか自社だけでモニターを集めることは難しいでしょう。リサーチ会社に依頼すれば簡単にモニターを募集できますし、モニター募集以外にもインタビューの実施なども任せられるので人手不足でもインタビューを実施できます。
リサーチ会社を利用する場合、費用の発生は避けられません。一般的なインタビュー依頼であれば、対象人数や属性などの条件次第ですが15万円~40万円ほどかかると考えた方が良いでしょう。
大学生を対象としてインタビューを行いたいのであれば「ガクセイ協賛」がお手伝いできます。ガクセイ協賛には全国600以上の大学から5500団体以上の大学生が登録しており、インタビューに協力してくれる学生モニターを探すことができます。興味がある方はぜひ一度ご相談ください。
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