学生へのリサーチの重要性と調査方法を徹底解説

何らかの目的で「リサーチ」を行う際には、ターゲットを明確にすることが重要です。製品やサービスの性質によってはターゲットを「学生」のような若年層に設定して意見を集めることもあるでしょう。そこで本記事では、学生を対象にリサーチを行うことの調査方法について解説します。

 

〜 学生集客のためのガクセイ協賛の事例 〜
学生を集客する方法のひとつに「協賛」があります。
その「協賛」にもさまざまな種類があり「何ができるかよくわからない」という担当者様がほとんどではないでしょうか。
イメージできるように、実際の活用事例を簡単にご紹介しています。ぜひご参考ください。
協賛の活用事例を確認する

 

学生を対象としたリサーチのメリット

学生を対象としたリサーチのメリットのバナー画像

学生を対象としたリサーチには、以下のようなメリットがあります。

  • マーケティング
  • 競合分析
  • 製品フィードバック
  • 効果測定

用意するリサーチ項目や調査方法によって得られる回答は変わってくるのですが、学生を対象としたリサーチには、上記の4つの項目を調査できるメリットがあります。

項目ごとに目的は異なるものの、すべては売上の増加に紐付いています。以下では各項目について具体的に解説します。

マーケティング

「マーケティング」とは、市場動向や潜在的なニーズなどを調査することです。
例えば「◯◯に使っているお金や時間はどのくらい」などの質問項目を設定することで、リアルの意見・動向を把握して、商品開発や販売戦略などに活かすことができます。

競合分析

「競合分析」とは、現在使っているサービスとして当てはまる企業にチェックを入れる形式で質問して、そのジャンルの商品はどこの企業が大きなシェアを持っているかを把握する調査です。
どの程度競合企業が存在するのか、強力なライバルはどこなのかを把握し、領域参入の意思決定をしたり、TOP企業と自社の比較をすることができます。

製品フィードバック

「製品フィードバック」とは、モニター調査などで得たデータをもとにして、既存の商品の改善や、新商品の開発を行うことです。
例えば「○○の商品は△△の特徴があるとなお良い」という意見が多ければ、それをもとにして商品を改善することで顧客満足度アップ(売上アップ)につなげることができます。

効果測定

「効果測定」とは、満足度調査などで製品の改修が実際に良かったかなどを把握するための調査です。商品の改善は、場合によっては効果がなかったり、逆に改悪になってしまうケースもあります。行った改善が奏功していることを確認するためにこの調査を行います。

2種類のリサーチを紹介

2種類のリサーチを紹介のバナー画像

学生をターゲットにしたリサーチには、大きく分けて2種類のリサーチ方法があります。

定量調査

「定量調査」とは、数や割合などの数値で表せるデータをリサーチする方法です。回答者一人一人を主眼にしたものではなく、調査対象全体の傾向を掴むことに優れています。また、意識調査や満足度調査など、市場の実態や効果測定の検証にも多く用いられている点が特徴です。

定量調査では「量の多さ」だけでなく「質の良さ」も求められます。

サンプルとなるリサーチデータが少なければ十分な調査結果を得られず、質問の質や質問対象を間違えれば実情とはかけ離れた結果になってしまいます。そのため、質問対象人数の多さと、質問及び質問対象者の質の両立が問われます。

定性調査

定性調査は、数値化できないデータをリサーチする方法です。
要するに「どう思った?」「なぜ使っている?」といったように、対象者の考えを聞き出す方法です。基本的にはインタビュー形式(自由回答形式)のリサーチとなるでしょう、

回答者一人一人の声をより深堀りできるため、本来であれば気づきにくい点や、リアルの意見をフィードバックした結果を期待できる点がメリットです。
ただし、回答に時間がかかるという調査の性質ゆえに、質問回答者を集めることや、正しく回答をしてもらうことの難易度は高まります。統計データとしての信頼性をいかにして確保できるかが重要になります。

学生リサーチの具体的な手法

学生リサーチの具体的な手法のバナー画像

次に、学生をターゲットにしたリサーチの具体的な手法について解説します。

ネットリサーチ、WEBアンケート

「WEBアンケート」とはインターネット上で行うリサーチ・アンケートのことです。最近では「グーグルフォーム」などの簡易的にWEBアンケートを作成できるサービスも広まっており、主流のアンケート方法となっています。
従来の人の手を使ったフェイス・トゥ・フェイスの調査手法と比べて、低コストで迅速であること、自由度が高い質問が設定できることが特徴です。

グループインタビュー、座談会

「グループインタビュー」とは数人で構成させるグループを1か所に集めて、特定のテーマについて意見を引き出しながら情報を集めるリサーチ手法です。
グループインタビュー、座談会でのリサーチでは「グループダイナミクス(参加者の相互作用)」が生まれることに期待ができます。一般的なリサーチ手法では得られないような、深い情報やイマジネーションに富んだ情報が得られる可能性が高いことがメリットになります。

従来はオフラインが主流でしたが、昨今では「GoogleMeets」や「zoom」などのサービスを使用したオンラインでのリサーチが行われることもあります。

会場調査

「会場調査」とは調査対象となるターゲットを、指定の会場に集めてリサーチを行う手法です。実施者の目の前でリサーチ対象の様子をリアルに観察できるため、通常のリサーチ手法では確認できないような反応や感情の変化をチェックできます。
より深堀したインタビューを行えば、さらに掘り下げた意見を聞くことができるため、製品の見た目・価格といった要素を細かく検証することに向いています。

モニター調査、ホームユーステスト

「モニター調査」とは商品のサンプルを実際に対象者に使ってもらい、改善点等のフィードバックを収集するリサーチ手法です。日常的に使用する雑貨などの商品を調査するのに向いており、実際のターゲット層からのリアルな意見を製品に反映させることができます。
ただし、「モニターに製品を配布し、自身で商品を管理させる」という特徴ゆえに、高単価製品のように多数に配布が難しい商品や、精密機械のように管理が難しい商品の調査には適していません。

店頭調査

「店頭調査」とは実在する店舗で販売するリサーチ手法です。期間・エリアを限定して実際の市場で調査を行うことにより、高い精度のフィードバックを期待できる点が魅力となります。
ただし、時期やエリアの設定については、できるだけ実態に即した条件に設定しなくてはいけないことや、検証に時間と費用がかかる点を念頭に置いて、リサーチ対象とする商品・サービス等を厳選する必要があります。

訪問調査

「訪問調査」とは調査員が対象者の自宅を実際に訪問して、アンケートを行うリサーチ手法です。訪問したその場で対象者に記入してもらう方法と、アンケート用紙だけ渡しておいて、後日改めて訪問して回収または郵送等で送ってもらう方法の2種類があります。ただし、オンラインでの調査が容易になった現代においては、あまり使われいない手法かもしれません。

学生リサーチのモニターを集める方法

学生リサーチのモニターを集める方法のバナー画像

最後に、リサーチを行うにあたって重要な「学生モニター」の集め方について解説します。

自ら情報発信を行う

1つ目の方法は「自らモニターを集めるための情報を発信する」という方法です。ホームページやSNS、ネット広告などで情報を発信して、学生モニターを集めます。
ただし、以下のような条件をクリアしている企業でないと、簡単にモニターを集めることは難しいかもしれません。

  • 企業の知名度が高く、情報を発信すればすぐにユーザーが集まる
  • オウンドメディアなどを情報発信方法を有している
  • カスタマーマーケティングを実施しており、ファン層にアプローチできる
  • SNSを運用しており、多くのフォロワーを抱えている

リサーチ会社のサービスを利用する

2つ目は「リサーチ会社のサービスを利用する」という方法です。
学生にターゲットを絞って調査もできることや、自社にコネクションが存在しない場合でも簡単に学生にアプローチできる点が魅力です。

ただし、サービスによっては料金が発生するため、オウンドメディアやSNSを活用したモニター集めのやり方よりもコストがかかる点は無視できません。

協賛を行い、その特典としてアンケートに協力してもらう

3つ目の方法は、協賛の特典としてアンケートに協力してもらうという方法です。
「学園祭での公演を行うために資金を必要としている、支援のお礼としてサークルのメンバー全員でモニター調査に協力できる」といったように、学生としての意見や労働力を対価として、資金を集めようとしている団体が多数存在します。そのような学生団体にアプローチをかけることで、一度に複数のモニターを確保することができます。

現在では「ガクセイ協賛」のように、協賛を求める大学生が集まっているプラットフォームがあるため、支援を募っている大学生を見つけ出す作業に時間や手間がかかることはありません。

<ガクセイ協賛の詳細はこちら>

【関連リンク】学生・若年層マーケティング
学生マーケティング 学生プロモーション 学生リサーチの重要性
学生の集客方法 学生向けアンケートのコツ 若年層マーケティングの事例
学生アンケートのモニター集め 学生アンケートの質問テンプレート 学生座談会の活用
学生アンバサダーの活用 学生のインタビュー調査 学生向けのイベント企画