ビジネスでは、商品やサービスのターゲットにアンケート調査を実施することがあります。本記事では、大学生向けアンケートの重要性や実施方法について解説します。学生向けのサービスを提供している企業や採用に関する意見を集めたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。
企業が大学生に向けたアンケートを実施する理由
企業が大学生向けにアンケート調査を実施するのには、大きく分けて2つの理由があると考えられます。
- サービスのターゲットが学生であり、マーケティング目的として
- 採用に関する情報を集めるため
これらの目的については、後ほど詳しく解説します。
いずれにしても、自社のビジネスの発展のためには、大学生の声を集め、施策を行ううえでの指標としたいシーンも出てくるでしょう。
マーケティングを目的とした学生アンケート調査
大学生をターゲットにしたアンケート調査の目的の1つとして、「市場調査やサービスの課題発見のためのデータ収集」という目的があります。
市場調査・新商品開発調査
大学生をターゲットにした「市場調査」および「新商品開発調査」を実施することができます。大学生が商品やサービスを選ぶにあたってどのような基準で決めているのか、新商品の開発にあたって大学生のニーズはどこにあるのかといった、ビジネスにおいて有益なデータを収集します。
ブランド認知・イメージ調査
大学生が、自社ブランドを「どの程度認知しているのか」また「どのようにイメージしているのか」を調べることができます。認知度はブランド戦略において重要なポイントであり、ターゲットとなる大学生が自社ブランドをどのように認知しているかを知ることで、自社の強みや弱点を明らかにすることが可能です。
価格調査
自社製品に関して、ターゲットとなる大学生が「価格に関してどのように感じているのか」「適正な価格はいくらなのか」を調べることができます。価格は可能な限り市場ニーズに最適な価格に設定する必要があります。調査で得た結果を元に現状の価格設定が正しいかどうか、今後販売する新商品の価格をいくらに設定するのが最適なのかを検討することが可能です。
販促調査
商品の販売量を増やすために、ターゲットとなる大学生が購買ニーズをどのように考えているかを調査することができます。また、普段利用しているサービスや触れる機会が多いものなどを調査することで、情報発信のチャネルとして最適なものを見つけ出す参考とします。
「どのように訴求するのか」、「何で訴求するのか」をアンケートの結果を元に再検討することで、効率的なプロモーションが打てるでしょう。
満足度調査
自社の商品やサービス、サポートなどについて、ターゲットとなる大学生がどのような満足度を感じているかについて調査することができます。顧客満足度を高めることはビジネスの継続的な成長に極めて重要な課題であり、現状の何に満足し、何に不満を感じているかを知ることによって最適な改善案を立案・実行することが可能です。
ガクセイ協賛では、大学生のアンケートモニターを集めることができます。学生向けのプロモーションのお手伝いも行っていますので、参考にしてみてください。
採用を目的とした学生アンケート調査
大学生をターゲットにしたアンケート調査では「採用」を目的としているケースがあります。
特定の大学・学生にセグメントを絞り回答データを集め、データを元に適切な採用施策を打ち出すためにアンケートを実施します。
質問項目のイメージとしては、例えば以下のような設問によって目的を達成することが可能でしょう。
Q1. 学年
Q2. 所属する学部・学科
Q3. 志望している就職先(上位●つまで)
Q4. 志望している業界(上位●つまで、またはすべて)
Q5. 志望している職種(上位●つまで、またはすべて)
Q6. いつ頃から就職活動を始めているか
Q7. 就活に関する現在の状況
Q8. エントリーした会社数
Q9. 内定を取得した会社数
Q10. 今までに行った就職活動
Q11. 会社選びで重要視していることは何か
最適な質問内容は、大学生向けアンケートを実施する具体的な目的によって変動します。目的を明確にして、その目的に最適な質問内容を盛り込んでアンケート調査を実施してください。
ガクセイ協賛では、800大学5500団体の利用者に対してアンケートモニターの募集や採用のPRを行うことができます。採用活動をご検討中の方は、詳細をご確認ください。
学生向けアンケートを行う5つのポイント
最後に、大学生向けにアンケート調査を実施するにあたって、気を付けておきたい5つのポイントについて解説します。
調査の目的をハッキリさせる
大学生向けにアンケート調査を実施するにあたっては、「どんな目的でアンケートを実施したいのか」を明確にしておく必要があります。
前述の通り、アンケートを実施する目的は、企業によってさまざまです。そして、アンケートを実施する目的によって、アンケートの中身(質問内容)は最適な形が大きく変動します。
目的が曖昧だと、本来達成したかったであろう目的を果たすために最適な質問内容を盛り込むことができません。また、効果的なアンケート調査の実施のためにはセグメント分けなどの条件も必要になります。
事前に「何を聞きたいのか」「誰に聞きたいのか」を明確にすることを心がけましょう。
回答にノイズを生むような悪い質問を作らない
大学生向けにアンケート調査を実施するにあたっては「回答にノイズが発生するような悪い質問を作らない」ことが重要です。具体的に以下のような質問項目を設定してはいけません。
- 誘導的な表現
- 含みのある表現
- 二重質問
- 柔軟性のない絶対的な表現
例えば「商品『○○』はどの程度悪いと考えますか?」という質問を作ってしまうと、最初から「悪い」というイメージがついてしまいます。この場合であれば、良いと考える意見もあるはずですから、「商品『○○』についてどのように考えますか?」という設問にすると良いでしょう。
質問内容を設定したら、複数人でチェックして上記のような誤解の生まれるような質問が含まれていないかどうかチェックしましょう。
十分なサンプルを集める
大学生にアンケート調査を実施するにあたっては「十分量のサンプルを収集する」ことを念頭に置きましょう。
一般的にアンケートでは500〜1000人分のサンプルが必要だと言われています。コストを削りすぎると十分なサンプル量を得られませんし、逆にサンプル量にこだわりすぎてコストをかけすぎてしまうことも意味がありません。
定量調査と定性調査を使い分ける
大学生向けのアンケート調査では「定量調査」と「定性調査」を使い分けることがテクニックの1つとなります。
定量調査:人数や割合など明確な数値や量で表されるデータで集計・分析する調査方法
定性調査:発言や行動など数では表現できないものの意味を解釈することで質的データを得るための調査方法
定量調査は「何?」を知るための調査であり、定性調査は「なぜ?」や「どのように?」を知るための調査です。アンケートの目的によって最適な設問を行うことにより、必要なデータを収集できます。場合によっては両者を組み合わせることで、より深堀したデータを収集可能です。
外部サービスを活用する
大学生向けのアンケート調査を実施するにあたっては「必要に応じて外部サービスを活用することも検討する」ことが重要です。アンケート調査では、以下の作業を必要とします。
- 調査票の作成
- モニターの募集
- インタビューの進行役
- アンケート配布
- 集計/データ分析
全てを自社の人員で行うことが難しいなら、アンケート調査を手掛ける外部サービスを活用することも、社員の負担を減らすうえで重要なことです。
「ガクセイ協賛」では、学生アンケートモニターの募集にお力添えできますので、ぜひ活用を検討してください。
【関連リンク】学生・若年層マーケティング | ||
---|---|---|
学生マーケティング | 学生プロモーション | 学生リサーチの重要性 |
学生の集客方法 | 学生向けアンケートのコツ | 若年層マーケティングの事例 |
学生アンケートのモニター集め | 学生アンケートの質問テンプレート | 学生座談会の活用 |
学生アンバサダーの活用 | 学生のインタビュー調査 | 学生向けのイベント企画 |