大学の学園祭でお化け屋敷を開催するコツと注意点

学園祭の名物企画「お化け屋敷」は、高校時代の文化祭でも企画してみたり、行ってみたりしたことがある方も多いのではないでしょうか。そんな人気企画のひとつでもある「お化け屋敷」を、大学の学園祭の企画に迷ったときに、計画してみるのはいかがでしょうか。

本記事では、大学の学園祭でお化け屋敷を開催するコツと注意点について解説しています。お化け屋敷を企画してみたいけど、どのように計画を進めればいいのか分からない方は、ぜひ参考にしてください。

 

大学の学園祭でお化け屋敷はあり?

大学の学園祭でお化け屋敷はあり?

「お化け屋敷」は、大学の学園祭でも十分に盛り上がる企画です。高校生の文化祭とは違い時間もお金もかけて大学生のクオリティで制作できるため、企画にもやりがいが生まれるはずです。

また、高校までの文化祭と大学の学園祭では、規模感も違いますし、多くの一般の方も来場されます。

多くの方にしっかりと怖がってもらえるお化け屋敷を企画していくのは、とても楽しそうですし、屋台で飲食店を出す企画などと比べて準備の苦労もひとしおですが、やりがいもありそうな学園祭の企画になります。

大学の学園祭でお化け屋敷を作るステップ

大学の学園祭でお化け屋敷を作るステップ

ここからは、実際にお化け屋敷を作っていく工程を解説していきます。クオリティの高いお化け屋敷を作るには大掛かりな制作作業が必要になります。多くのスタッフが関わるので、しっかりとステップを踏んで企画を進めていきましょう。

ストーリーを決める

まずはじめに、お化け屋敷のストーリーを決めましょう。これは、抜けがちなところですが、企画段階でテーマやコンセプトだけでなく、お化け屋敷のストーリーをしっかりと決めておきましょう。

お化け屋敷は、入ってから出るまでのストーリーの恐怖を体験するアトラクションです。ただ怖いビジュアルを作り、来場者をビックリさせるだけでは、怖さも半減してしまいます。しっかりと恐怖を感じられるストーリーを作ることで、来場者はその世界観の中でアトラクションを楽しんでくれます。

構想段階で、テーマやコンセプトに加えてストーリーを決めておくと、実際の制作工程に入っても、内装やビジュアルなどが決めやすくなります。また、お化け屋敷は多くのスタッフが関わって制作していくので、細かい設定まで決めておいた方が、完成したときのクオリティが変わってきます。

コースを作る

ストーリーが決まれば、コース作りをはじめます。具体的には、以下のような工程があります。

  • 設営
  • 内装
  • 大道具

まずは、コースの設営です。大まかな枠組みを決めてルートを設営していきましょう。この設営がお化け屋敷の骨組み部分になりますので、とても重要な工程になります。

設営が終われば、内装作業に入ります。ストーリーに沿って内装の制作を進めていきましょう。内装と並行して、大道具の制作も進めることができます。設営、内装、大道具とそれぞれの専門チームを作って、ストーリーを反映していく枠組みやデザインを考えてもらい、それに応じた材料費の予算を算出してもらいましょう。資材が揃えば、実際に作業をしてもらうことができます。

おばけ役を用意する

お化け屋敷の制作と並行して、おばけ役の用意も進めます。おばけ役を準備するには、以下の2つの専門チームが必要です。

  • キャスト
  • メイク係
  • 衣装係

まずは、おばけを演じるキャストです。ただ怖がらせるだけかと思われがちですが、過剰に演技をすると白けてしまいますし、演技にはリアリティが必要です。お化け屋敷の成功も左右する大切なポジションになります。

このキャストを引き立たせるのがメイク係や衣装係です。お化け屋のメイクや衣装はとても重要です。クオリティの高いメイクや衣装で恐怖のビジュアルを作り上げましょう。

ギミックを用意する

お化け屋敷には、ギミックも重要になってきます。ここでもそれぞれに担当部門を作っておいた方が、より完成度も上がり効率的な作業を進めることができます。ギミックの専門チームには、以下のような仕事があります。

  • 音響
  • 小道具
  • 仕掛け

実際のおばけ役とは別に、「置物」や「音・声」「仕掛け」で怖がらせることも、お化け屋敷のエンターテイメント性を出すのには大切です。音響や小道具、仕掛けに、それぞれの専門チームを設けることで、シーンに応じた音源を用意してもらうことや、暗闇の中でも存在感のある小道具を制作してもらうことができます。

また、おばけ以外にも来場者を怖がらせるポイントとして、仕掛けはとても大切です。お化け屋敷の制作作業を細かく分類し、専門のチームを設けることで、ストーリーに沿ったこだわりの作業をしてもらうことができ、クオリティの高いお化け屋敷を完成させられるはずです。

大学の学園祭でお化け屋敷を成功させるコツ

大学の学園祭でお化け屋敷を成功させるコツ

大学の学園祭では、一般の方も多数来場されます。大学生がやる学園祭ということで、一般の方からもクオリティの高さを求められるでしょう。

もちろん、お化け屋敷もクオリティの高いアトラクションが期待されます。企画される方は、しっかりと作り込んだお化け屋敷を用意し、来場者に楽しんでもらえるように準備しましょう。お化け屋敷の成功を目指して、ここからは、お化け屋敷を成功させるコツを紹介します。

唯一性を作る

お化け屋敷を成功させるためには、そのオリジナリティが重要になってきます。学園祭には多くの来場者が集まってきますが、その中で、お化け屋敷を選んで遊びに来てもらわなければなりません。

お化け屋敷はエンターテイメント性に優れた企画ではありますが、ここにオリジナリティを加えることで、より来場者が惹かれるアトラクションになるはずです。

どうやって唯一性を出していくかですが、美術系のサークルなら装飾やキャストのビジュアルにこだわる、音楽系のサークルなら音響にこだわるなど、来場者が注目してくれるポイントを作りましょう。「どこにでもあるお化け屋敷じゃない」というアピールをすることが成功のコツです。

そのほかにも、コース全長が長い「超ロングお化け屋敷」にしてみたり、おばけ役の人数を増やした「おばけ大量発生」のお化け屋敷にしてみたりと、アイデア次第でいくらでもオリジナリティは作ることができます。

脅かし方にこだわる

お化け屋敷では、ただビックリさせられるだけでは面白くありません。おばけ役を用意して、いきなりの大声で怖がらせるだけでなく、しっかりと演技を練習し、その演出にもこだわることで、よりエンターテイメント性の高いお化け屋敷に仕上げることができます。

おばけ役は、見た目のビジュアルも大切ですが、しっかりと演技し、演出をつけることで、お化け屋敷全体のエンターテイメント性も高めることができます。

ギミックのアイデアをたくさん出す

オリジナリティを出して集客をしても、実際に面白くなければ継続的な集客が見込めず、成功とは言えません。

ただ、部屋を暗くして、怖そうなアイテムを置いていくだけでは来場者も物足りないかも知れません。最初に決めたストーリーに基づいて、メンバー全員でギミックアイデアを出し合い、来場者が予想もしなかったような驚きと恐怖を感じるギミックを作り出すことで、人気のお化け屋敷になるはずです。

世界観に引き込む

来場者に楽しんでもらえるお化け屋敷にするためには、その世界観に引き込むことが大切です。

とにかく怖がらせるだけでは、ただ怖かっただけで終わりますが、それよりもストーリー性があり、そのストーリーに基づいた恐怖があった方が面白い作品になり、来場者の記憶に残るものになるでしょう。

例えば、冒頭でストーリーを聞かせるパートを作るといった演出で、その世界観に引き込むのはおすすめです。恐怖心というのは、徐々に煽られていくことで、大きな恐怖につながるものもありますし、最初にストーリーを聞かせることで没入感が生まれると、よりお化け屋敷を楽しんでもらうことができるはずです。

また、「道中で◯◯を拾ってくる」などのストーリーに絡めたアクションを作るのも、来場者が世界観に入り込める仕掛けになります。このように、来場者が引き込まれるような世界観を用意しておくと、より一層楽しめるような人気のお化け屋敷になるでしょう。

大学の学園祭でお化け屋敷を運営する注意点

大学の学園祭でお化け屋敷を運営する注意点

お化け屋敷を成功させるためには、安全な運営が大切です。大学の学園祭には、さまざまな方が来場するので、多くの方が楽しめるように配慮して運営しなければいけませんし、事故などが起こらないように注意しなければいけません。ここからは、大学の学園祭でお化け屋敷を運営する上での注意点を紹介します。

安全面の配慮を忘れない

お化け屋敷は、恐怖のあまり注意が散漫になります。制作する際は、必ず安全面への配慮を忘れないようにしましょう。

転倒の危険性を考えたり、頭上の安全を確保したり、さまざまな方が来場することを考慮したルートの設計にしましょう。そのほかにも、ロウソクなどの火を使うなどはお化け屋敷の定番になりますが、火の取り扱いにはしっかりと注意しましょう。

暗くしすぎは逆に怖くない?

お化け屋敷の中は暗くすることが定番ですが、あまりにも暗くしては、周りがまったく見えなくなります。せっかくの小道具や仕掛けも、わけが分からなかったとならないように、暗くなり過ぎないように調整しましょう。薄暗くあたりがうっすらと見えて、キャストのメイクまで見えるのがベストです。

お化け屋敷のセットが完成したら、照明の具合をしっかり調整してリハーサルをしてみましょう。

キャストが役になりきること

お化け屋敷は、全体的な雰囲気作りが大切です。中のおばけ役だけでなく、受付や案内などもしっかりと雰囲気作りに貢献するようにしましょう。受付がヘラヘラしていると、せっかくのお化け屋敷の世界観も崩れてしまいます。

入り口から世界観に入ってもらえるように、スタッフ全員が雰囲気作りを意識し、キャストもしっかりとおばけ役になりきりましょう。

現実的な仕掛けをすること

ギミックとしての仕掛けも、こだわり過ぎて動かなくなってしまうと白けてしまいます。また、途中で壊れてしまうことがあれば失敗のもとです。開催中はずっと稼働できるように、現実的な仕掛けにするようにしましょう。内装が壊れた時の補修や小道具のストックなどの準備もしておくと良いでしょう。

 

以上、大学の学園祭で実施するお化け屋敷について解説しました。

お化け屋敷の制作には、工夫次第ではあるものの、こだわっていけばどうしても制作費がかかってしまいます。学園祭の企画であれば支援金もでていますが、そのほかにも「ガクセイ協賛」を活用することもおすすめです。

ガクセイ協賛は、全国600以上の大学にある部活やサークルなどが利用している協賛サービスです。このガクセイ協賛を利用することで、スムーズに資金を調達することもできるので、ぜひ利用してみてください。

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