企業から協賛を受けるためには、まず「協賛してくれる企業を探す」ことからスタートします。わかりやすく協賛の案内をするためにも、ホームページやチラシを利用することになるでしょう。そこで、イベントにおける協賛募集ページやチラシなどの作り方について解説します。
協賛募集ページ(チラシ)の重要性
協賛企業を募集しようと考えたときに取れる方法は以下の通りです。
- 公式サイトに協賛募集ページを用意する
- SNSアカウントで情報を発信する
- 協賛募集のチラシをつくり地域に配布する
- プラットフォームサービスを利用する
- 協賛を考えている企業を紹介をしてもらう
いずれの方法で協賛を検討している企業を集めた場合も、おそらく企業の担当者は協賛募集の詳細情報が集約されたページを確認して意思決定をするでしょう。
そのため、協賛募集ページ(チラシ)をいかに作り込めるかが協賛企業を効率よく集めるための鍵となります。
必要な情報を網羅し、協賛企業の担当者の不明点をなくしてあげることで、コンバージョン(協賛申し込み)の件数は大きく増えるでしょう。
情報が網羅された協賛募集ページ(チラシ)を作るには?
協賛企業を募集するためのページ・チラシを作るためには、以下の情報が網羅されていることが必要です。
- コンセプト
- イベントの詳細情報
- 協賛メニュー
- プロモーション方法(協賛特典)
- 申し込み方法
- コンタクト(連絡先情報)
上記6項目の具体的な内容については、以降の項目でそれぞれ詳しく解説を進めていきます。
企業募集ページ(チラシ)で記載すべき6つの項目
協賛企業を募集するページには、以下の6種類の項目を記載する必要があります。それぞれの具体的な記載内容について解説します。
1.コンセプト
1つ目の記載項目は「イベントのコンセプト」です。協賛を受ける予定となるイベントがどういった内容であるのか、わかりやすく詳しく解説する項目となります。具体的には、以下のような情報を掲載することになります。
- 誰が運営しているのか
- なんのためにイベントを開催するのか
- どのようなイベントを開催しようとしているのか
- どんな人が来場するのか
- どれほどの集客が見込めるのか
まず、主催団体の特徴について記載します。普段どのような活動を行っているのか、過去にどういったイベントの開催実績があるのか、どういったメンバーで構成されているのかといった項目を、冗長的にならない程度に詳しく記載しましょう。
次に、イベントの開催目的について記載します。イベントの開催目的は、それに協賛する企業にとっての「協賛する名目」となりますので、後々のトラブルを避けるためにも嘘偽りなく、その代わり正直な範囲において魅力的で貢献的なイベントであることをアピールしましょう。
さらに、イベントの開催内容について記載します。参加者が満足しないであろうイベントに協賛したいと考える企業はありません。そのため、イベントで行う企画などの内容を明記し、面白いイベントを計画していることを伝えましょう。
また、イベントの内容や過去の開催実績から、どんな人が参加するか記載しましょう。協賛企業がプロモーションを期待しているとき、自社がプロモーションしたいターゲットと来場者が一致していることが重要となります。年齢層や男女比、職業、好みなどわかる範囲で来場者の属性を記載しましょう。
最後にイベントの開催規模について記載します。協賛する企業は要するに「スポンサー」になるため、企業のイメージアップとなる広告宣伝効果がどれほど見込めるかの判断材料となります。過去に同様のイベントを開催した経験があれば、その際の来場人数等について記載しておくと良いでしょう。
2.イベントの詳細情報
2つ目の記載項目は「イベントの詳細情報」です。どのような内容でイベントを開催するのか、具体的な名称や数値を用いて解説する項目となります。具体的には以下の内容を網羅する必要があります。
- イベントの開催日時
- イベントを開催する会場
- イベントの主催者
- イベントの内容
- イベントへの申込み期限など
イベントの開催日時は、協賛企業にとっても重要な情報です。
資金や物品を準備するのに十分な期間があるのかを判断するために見られる箇所となるでしょう。イベントを開催する会場については、自社にとってかかわりのある地域であるかの判断材料にもなります。
地域社会に貢献することを目的に協賛を行う企業も少なくありません。「会社を興した地域で開催される」となれば、協賛する企業にとっても思い入れのあるイベントとなり、協賛に前向きになれる可能性が高まるでしょう。
そのほか、イベントの主催者情報、イベントの内容、申し込み期限など、イベントに関する詳細な情報は、可能な限り盛り込んでおくことをおすすめします。
もちろん不必要な情報まで記載する必要はありませんが、事務的に必要と考えられる情報については可能な限り詳細に網羅しておくことをおすすめします。
3.協賛メニュー
3つ目に記載する項目は「協賛メニュー・協賛方法」です。
一口に「企業がイベントに協賛する」といっても、さまざまな方法があります。そのため、協賛メニューを作り込み、どのような協賛を必要としているのかを正確に伝えるようにしましょう。
- 資金協賛
- 物品協賛
- 広告協賛
具体的な協賛方法として、上記のような方法があります。
「資金協賛」のメニューでは、1口あたりの金額を決め、口数に応じたPR方法を提示してあげることが重要となります。
「物品協賛」のメニューでは、指定の品物をリストアップするパターンと、自由に企業の商品を送ってもらうパターンがあります。
指定の品物がある場合は、品目や個数をできるだけ詳しく表にまとめるといいでしょう。
指定がない場合は、使用用途を明記することで企業が提供品をイメージしやすいようにしてあげましょう。
「広告協賛」では、パンフレットに掲載する企業名のサイズと応じた料金を提示します。広告のサイズや、掲載イメージを提示すると、意思決定がしやすくなります。
4.プロモーション方法(協賛特典)
4つ目の記載項目は「プロモーション方法」です。できだけ多くの協賛特典を提示することによって、企業に協賛することのメリットを知ってもらい、協賛してもらえる可能性を高めます。
- ポスターに掲載する
- パンフレットに掲載する
- チラシを配布する
- チケットに掲載する
- 公式サイトに掲載する
- イベントの司会が口頭でアナウンスする
- CM放送時(テレビ、ラジオ)提供企業として紹介する
あくまで一例ではありますが、上記のようなプロモーション方法を提示することが可能です。その他、自分たち独自のPR方法をお持ちの場合は、積極的にアピールするといいでしょう。
5.申し込み方法
5つ目に記載する必要がある項目は「申し込み方法」です。イベントに協賛することを決めた企業が、その旨を連絡し、協賛についての詳しいやり取りをスタートするための窓口となる場所・方法について記載します。
問い合わせフォームを使用するケース
ネット上でやりとりを行う場合は、以下の内容を入力できるようにした問い合わせフォームをホームページ上に設置することをおすすめします。
- 協賛企業の社名
- 担当者名
- メールアドレス
- 電話番号
- お問い合わせ内容
指定の申込書をFAXするケース
古典的な方法ではありますが「FAX」や「郵送」などのアナログな手段でやり取りを希望する場合もあるでしょう。
その場合、協賛募集ページにPDFなどで申込書をアップロードし、自由にダウンロードしてもらう方法が便利です。
申し込み方法の欄の下部など、初めてサイトを訪れた方にもわかりやすい位置にダウンロードリンクを設置するといいでしょう。
6.コンタクト(連絡先情報)
最後に「コンタクト方法・連絡先の情報」について記載します。
いきなり申し込みではなく、まずは問い合わせをしたいと考える方も多くいるためです。具体的には、以下の内容を掲載しておきましょう。
- イベント名
- 主催する団体名
- 協賛関係の担当者名
- 団体または代表者の所在地(郵送先住所)
- 協賛金の振込先
- 担当者または代表者のメールアドレス
- 担当者または代表者の電話番号
- 専用の連絡フォームのURLなど
以上、協賛募集ページ(チラシ)の重要性について解説をし、ページの作り方を紹介しました。
企業に対して企業の概要を解説したWEBページやチラシを作成することで、情報を発信し協賛を募ることができます。しかし、募集ページを作って企業を待つだけでは十分な支援を集めることは難しいかもしれません。
「ガクセイ協賛」のような協賛活動に高い関心を持つ企業が集まるプラットフォームに登録をしておくことも、協賛企業を集めるうえで大切です。
【関連リンク】協賛企業・資金調達 | ||
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