協賛企業を探す4つの方法と注意すべき点

団体、個人問わず資金調達の手段として「協賛」は有効な方法です。しかし、協賛してくれる企業を探すことはそう簡単なことではありません。そこで本記事では、協賛企業を探す際に役立つ方法と、注意するべきポイントについて解説します。

協賛企業に関するおさらい

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そもそも「協賛」とは、団体やイベントなどの主旨に賛同し、資金や物品を支援することをいいます。

協賛を求める団体はいろいろな種類があり、イベントの運営団体や、スポーツチーム、市区町村の行政、学生イベントの実行委員、個人などが例として挙げられます。

また、協賛する内容についても資金や物資など、さまざまなものを求めることができます。

協賛のあり方は様々ではありますが、協賛企業を探す方法はどのようなケースにおいても変わりません。以下で紹介する協賛企業の探し方を参考にしてください。

協賛企業を探す4つの方法、手段

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協賛企業を集める方法としては、大きく分けて4種類の方法が挙げられます。

1.募集する

1つ目は「ウェブサイトやSNSなどを使って広く不特定多数の企業にアプローチする」という方法です。特定の企業に対して、問い合わせをするのではなく、そのサイトやチラシを見てくれた企業からの連絡を待つというスタイルです。

興味のある企業が自分から来てくれるため、募集をかけるにあたって手間が少ないのがメリットです。こちらはサイトなどの媒体を用意して公開し、あとは待つだけなので、1つ1つの企業に対してコンタクトを図る工数がありません。

デメリットとしては、自分から情報を集めて募集をしてくれるのは「かなり関心が高い企業だけ」であり、知名度の低い小さな団体や個人の場合は、実際に問い合わせをしてくれる企業数がかなり少なくなるかもしれません。

2.営業をかける

2つ目の方法は「企業に直接営業をかける」という方法です。自力でアポイントをとり、企業の担当者と面談して協賛を募ります。

営業という手法であれば、多くの企業に効果的なアプローチができるというメリットがあります。サイトなどでの募集と違って潜在層(自分で情報を探すほどではないけれど、興味を持っている層)にもアプローチできるため、自助努力次第では短期間で協賛企業を探し出すことが可能です。

デメリットしては、手間と時間がかかる点が挙げられます。企業はみんながみんな同じように興味関心があるわけではないので空振りも多く、営業にかける労力が無駄になるかもしれません。

3.紹介してもらう(リファラル)

3つ目の方法は「誰かに紹介してもらう」という方法です。例えば、メンバーの知り合い、既存の協賛企業などのツテを利用して、新たな協賛企業を探し出します。

メリットとしては、営業せずに興味のある企業と話す機会が設けられる点が挙げられます。申し込みページの作成や営業のようなアプローチの手間もないため、時間効率は非常に良いと考えられます。

デメリットとしては「アプローチできる企業の件数が紹介してくれる人に依存してしまう」という点が挙げられます。人一人の保有するコネクションは限られていますので、リファラルで出会える企業数は決して多いとは言えないでしょう。

4.プラットフォームサービスを利用する

4つ目の方法は「プラットフォームサービスを利用して協賛企業を探す」という方法です。「ガクセイ協賛」のように、協賛企業を見つけることができるプラットフォームを利用することで、最低限の手間で協賛企業を見つけることができます。

メリットとしては、多くの企業の目に留まる点が挙げられます。自身の発信力が弱い場合、インターネットやSNS上での流入には期待できません。協賛に関心を持つ企業が大勢集まるプラットフォームサービスであれば、自身の発信力に関係なく、多くの企業が自分たちのページに訪れてくれます。

また、自分から適した協賛企業を見つけることができます。

そのほか、専用サイト(ページ)を作る手間がないことや、こちらから手間のかかるアプローチをしなくていいといったメリットも挙げられます。

ガクセイ協賛は無料で利用できますが、サービスによっては料金が発生してしまうケースがあります。サービスに登録する前に利用料や中間マージンなどをきちんと確認しておきましょう。

協賛企業を探す際の注意点

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最後に、協賛企業を探す際に注意するべきポイントについて解説します。

活動のコンセプトなど、情報を正しく伝える

協賛企業を集めるにあたっては「コンセプトなどを正しく伝える」ことが重要です。企業によっては協賛特典ではなく、活動の趣旨に共感して協賛を決定してくれることもあるためです。

協賛企業を探す際に使用する資料等には、以下の内容を詳しく記載しておきましょう。

  • 活動内容
  • コンセプト
  • ターゲット
  • 動員数
  • 開催期間(募集期間)

曖昧な表現を用いたり、いい加減なデータを掲載してしまうと、協賛を検討している企業に間違ったイメージや知識を植え付けてしまうことになります。

それでは最適なスポンサー関係を構築することは難しいでしょう。

ファーストコンタクトをする際は、活動のコンセプトや熱量が伝わるような説明の仕方を心がけましょう。

スポンサーメリットを魅力的にする

協賛企業を集めるにあたっては「スポンサーになることのメリットを魅力的にして明確に伝える」ことが重要です。

協賛するメリットが伝わらなければ、よほどの事情がない限り協賛企業として名乗りを上げてもらえることはないでしょう。

重要なポイントは「企業側の立場に立って考える」ことです。

自分たちが提供できる協賛のリターンをわかりやすく最大限にアピールしてください。自分たちに協賛することの魅力をしっかりと伝えましょう。

協賛メニューを作り込む

協賛企業を集めるにあたっては「協賛メニューを作り込む」ことが重要です。

協賛メニューとは「どういった協賛を募集しており、どの内容で協賛したらどういったリターンがあるのか」、図表などを用いて、わかりやすく解説したものになります。

わかりやすい協賛メニューは、企業側の意思決定の手助けとなります。少しの改善で、契約してくれる企業数が増えることもあるでしょう。

ただし、必ずしも協賛メニューに忠実に提案をすればいいというわけではありません。協賛に前向きな企業に対して、メニュー内容を一緒になって相談していくことも重要です。企業ごとの温度感を把握して柔軟性を持って対応するようにしましょう。

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