大学といえば、サークルに入りサークル仲間と青春を謳歌したいと考える学生も多いのではないでしょうか。しかし、大学に入学したら必ずしもサークルに加入しなければいけないわけではありません。
サークルに加入しないことにはデメリットもありますが、もちろんメリットもあります。本記事ではサークルに入らない選択について解説していきます。大学生活をどのように過ごすか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
また、メンバーや部員集めに悩んでいるサークル・部活の担当者の方も、以下で紹介する「サークルに入りたくない人の気持ち」をメンバー集めの対策に役立ててみてください。
サークルの加入は任意
サークルへの加入は強制ではありません。任意のため、「サークルに入らなきゃいけない」という固定概念に縛られるのは良くないでしょう。
実際、初めからサークルには入らないつもりの学生もいます。また、サークルの勧誘や新歓への参加を経ても、自分に合うサークルが見つからずサークルへの加入を断念するといった学生もいるでしょう。大学でサークル活動を頑張るという大学生も多いですが、サークルに加入しない学生はサークル以外のことに打ち込めばいいだけの話です。
サークルは選択肢のひとつに過ぎないと考えておきましょう。
実際にサークルに入らない人も多い
画像引用:「サークル加入状況|全国大学生協連」
大学に入ってから、多くの方はサークルに加入しますが、サークルに加入していないまたは途中で辞める人も大勢います。データは2019年12月以降に流行しはじめた新型コロナウイルス感染症の影響もあり、2020年入学の1年生の加入状況が悪くなっていることも考えられます。しかし、2年生の場合でも、約3割の学生がサークルへ加入していないまたはサークルを途中で辞めています。
1年生は特に少数派となりますが、サークルに加入していない方もいるため、無理して合わないサークルに加入する必要はありません。
サークルに入らないメリット
サークルに入らないことでさまざまなメリットがあります。主に以下のようなメリットが考えられます。
- 自由に使える時間が多い
- サークル費用が負担にならない
- 人間関係や上下関係に悩まない
自由に使える時間が多い
大学生がサークルに入らないことで、自分のために使える時間が増えるというメリットがあります。サークルや部活への参加は、どうしても時間の面で拘束されてしまいます。勉強やアルバイト、資格の取得やスキル習得などサークル活動以上に優先度が高いことに興味がある人はサークルには入らず、自由に使える時間を確保したほうが良い大学生活を送ることができます。
サークル費用が負担にならない
サークルに所属すると、サークル会費だけでなく、飲み会代、合宿や旅行代、交通費など多くの費用が必要となります。大学生にとってこのような出費は、金銭面で大きな打撃となるでしょう。金銭面の問題はサークル活動に時間を取られ、アルバイトもできない状況であればより一層、深刻になります。サークルに入らなければ、このようなサークル費用がかからず、出費の心配も必要ありません。
人間関係や上下関係に悩まない
サークルへの参加は、新しい人間関係の中に入るということになります。もちろん、みんなとうまくコミュニケーションを取れれば問題ありませんが、そのような人ばかりではありません。サークルに参加してすぐ、みんなと上手にコミュニケーションを取れず、先輩や後輩との上下関係に悩む人も多いでしょう。人間関係が上手くいかず、楽しいはずのサークル活動が苦痛の時間になってしまう場合もあります。サークルに所属しなければ、面倒くさい人間関係に悩まされる心配もありません。
サークルに入らないデメリット
続いてサークルに入らないデメリットをご紹介します。
- サークル仲間と出会えない
- 就活で話すエピソードが生まれない
- 学校行事・年間行事を楽しめない
- 講義やテストの情報に弱くなる
サークル仲間と出会えない
サークルに加入しなければ、新しい交友関係が広がりにくいといったデメリットがあります。特に1年生は、サークルに所属して友達を見つける、交友関係を広げるといった方も多いでしょう。サークルは同じものに興味をもった仲間が集まりやすいため、気の合う仲間ができやすい傾向があります。しかし、サークルだけが友達や仲間を作る場所ではありません。サークルに所属しても、していなくても、高校までの友人やバイト仲間、講義で知り合った友人などコミュニティを形成する機会は複数あるはずです。
就活で話すエピソードが生まれない
将来を考えると、就活の際に話すエピソードが生まれないといったデメリットが発生します。就活の面接でサークルでのエピソードを話す学生は多いでしょう。企業としてもどのように大学生活を送っていたのか、集団生活の中でどのような役割を担ってきたのか、どのように困難を乗り越えてきたのかという点は気になるところです。
しかし、それはサークルでしか経験できないものではありません。アルバイトやゼミ、ボランティア活動、インターンといった他の活動でもアピールすることができます。
集団生活での立ち振舞いをアピールするのに、サークル活動での経験は優れていますが、サークル活動に参加していないのであれば、他の活動を経験していれば問題ないため、興味のある分野での活動をエピソードとして用意する必要があります。アピールするネタが全くないという状況は、致命傷とまではいきませんが就活において多少不利になってしまうこともあるため注意しましょう。
学校行事・年間行事を楽しめない
サークル活動に参加しないと、大学生活のさまざまなイベントが楽しめなくなってしまう可能性があります。代表的なものは、文化祭・学園祭です。文化祭・学園祭では、サークルで出し物を行うのが一般的です。準備期間や当日の運営は大変なことも多いですが、文化祭を参加者として楽しむだけでなく、当事者としても参加できるのは良い経験になります。また、サークルによってはお花見やハロウィンパーティー、クリスマスパーティーなど季節のイベントをサークルで祝う場合もあります。
講義やテストの情報に弱くなる
サークルに入らないことで、必然的に大学内での人脈は減ってしまいます。交友関係が少ないと、テストの過去問や就活情報、授業のノートといった有力な情報が入手しにくくなってしまいます。一方で、そういった情報は、同じ講義を受けている人が持っている可能性があります。積極的に自ら行動することが必要になってきます。
サークル活動が向いている人・いない人の特徴【サークル活動が向いていないかも!?】
・別で時間を使いたいことがある
・内向的でコミュニケーションが苦手
・経済的に苦しい
サークル活動が向いていない人もいます。
アルバイトやゼミ、ボランティア活動、インターンなど、サークルの活動以外に時間を使いたいと考えていることがあればサークルに加入しても、活動に割く時間が作れないかもしれません。サークルの運営者にとってもサークルに入ってもあまり活動に参加しない人は、サークルに加入してもらう意味がないと判断されることもあります。
内向的でコミュニケーションが苦手な人は、サークル活動における人間関係でストレスを感じてしまう場合があります。しかし、コミュニケーションが苦手でも、サークル活動に向いていないわけではありません。サークルの雰囲気やメンバーによっては、内向的な人にとっても居心地のよい空間である場合があります。自分に合うサークルを見つけることができれば、サークル活動を楽しむことができます。
また、金銭的負担が理由でサークル活動に加入しない方も多くいます。せっかくアルバイトで得た収入がサークル活動費でなくなってしまう、他の活動が忙しく、アルバイトができないため金銭的に厳しいといった場合、サークル活動が楽しくないものになってしまいます。
サークルに加入したいけれど、金銭的理由で加入できない方は「ガクセイ協賛」をチェックしてみてください。
【サークル活動が向いている】
・やりたいことなどがなく時間に余裕がある
・友達や繋がりがほしい
・講義やテストなど助け合って乗り越えたい
・学校行事や年間行事は仲間たちと過ごしたい
一方、サークル活動が向いている人はどのような人なのでしょうか。
やりたいことが見つかっておらず、時間に余裕がある方はサークルに加入することをおすすめします。サークルに入ることでやりたいことが見つかる可能性もあります。サークルに入らないのであれば、アルバイトや資格の取得などといったスキルアップに時間を使うと充実した大学生活を送ることができるのではないでしょうか。
サークルへの加入は、友達作りや交友関係を広げるのに適しています。人と関わることが得意な方は、友達や交友関係が広がることで楽しい大学生活を送ることができるはずです。また、大学生の多くは、どこかのコミュニティに参加することでさまざまな情報の共有を行います。交友関係が広がれば、大学内だけに限らず、さまざまな情報を得ることが出来るため、活動の幅も広がります。
友達や交友関係が少ない方は、定期テストの過去問の入手や単位の取りやすい講義などの情報、授業のノートの見せあいといった助け合いが難しくなります。授業をサボったことが1度もないという学生は少ないでしょう。どんな状況でも単位を取得するためや、テストに万全の状態で挑むために、仲間たちと助けあり、乗り越えていきましょう。
文化祭・学園祭はサークルで何かしらの出し物を行うことがあります。また季節のイベントを仲間と過ごしたいと考えている方も多いでしょう。しかし、サークルへ参加していなければ、学校行事や季節のイベントを仲間たちと楽しめない確率が高くなります。仲間たちとイベントを楽しみたいと考えているのであれば、サークルへの参加がおすすめです。
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