企業が大学生に対して協賛(支援)を行う方法の1つに「物品協賛」があります。大学生は学園祭などのイベントで物品協賛を募集することがあるのですが、企業はこれに協賛することでどんなメリットがあるのでしょうか? 本記事では、企業が学園祭に対して物品協賛することのメリットについて解説します。
物品協賛について簡単におさらい
「物品協賛」とは、何らかのイベントや団体・個人に対して、資金ではなく何らかの品物・商品を提供することで協賛する形式のことです。「商品協賛」「現物協賛」といった言い方をすることもあります。
多くの場合は、その企業が製造・販売している品物を提供しますが、場合によっては自社製品ではなく備品・消耗品類・機材などを購入して提供するケースもあります。
提供した品物は運営に使用されたり、参加者配布されたり、企画の景品となることが多いです。
協賛の見返りに関しては、資金協賛と同様で、企業名や商品名などを告知してもらうことが一般的です。
パンフレットやパスターなどに自社名が載ること以外にも、自社製品が参加者の目に触れたり、手に渡ること自体が大きなリターンとなるでしょう。
学園祭への物品協賛を選ぶ理由
物品協賛を通じて、自社製品のPRをしようと考えた際に、様々なイベントが選択肢に挙がりますが、「学園祭」を選ぶメリットは一体何なのでしょうか。
大きな理由は、学生をターゲットとしたプロモーションができることにあるでしょう。
イベントのコンセプトや企画内容によっては、集客できる層が限定されることがあります。
例えば、女性向け婚活イベントの場合20代〜40代の未婚女性がターゲットとなります。反対にスポーツイベントなど老若男女問わず様々な層が集まるイベントもあります。
学園祭の参加者はもちろん、学生がメインです。
物品協賛をする場合、こうしたイベント参加者の属性と自社製品のターゲット層を照らし合わせることが重要です。余計な相手に対して広告宣伝費を投入する必要がないため、コストパフォーマンスの高い広告宣伝が可能になります。
学園祭での協賛品の使われ方
企業が学園祭に物品協賛するにあたって、「提供する品物が何に使われるのか」を知っておくことは重要なことです。
- 配布物や景品として使用される
- 委員会の業務に使用される
- 一般的に、学園祭に物品協賛する際に提供する品物は、上記2種類の用途で用いられます。
1.配布物や景品として使用される
提供した品物が、参加者配布用の品物として使用されたり、企画の景品となるケースです。
参加者全員配布の品物として使用される場合、自社製品が多くの学生の手に渡ることになります。
また、企画の景品として使用される場合、会場の目立つ箇所に製品が配置されたり、パンフレットで大々的に掲載されることがあります。
結果的に「自社製品や社名を知ってもらう」、「商品の良さに気づいてもらう」、「口コミが広まる」、「製品のフィードバックがもらえる」などの効果が得られるでしょう。
2.委員会の運営業務に使用される
配布用の他には「学園祭の実行委員会の業務用として使用される」というケースも考えられます。
例えば食品や飲料水のように、実行委員会の昼食や休憩用の飲食物として使用されたり、または軍手やのぼり旗のようにイベントの開催自体に関わる備品・消耗品として使用されるケースがあります。
配布物ほどPR効果はないかもしれませんが、物品協賛では提供する品物だけでなく、イベントでの告知等で協賛企業についてのPRが行われます。協賛品自体がPR効果を期待できない場合でも、協賛する意味は十分にあるでしょう。
学園祭でのプロモーション方法
前述の通り、物品協賛は提供する品物自体がPR効果を発揮するケースもありますが、品物を提供する見返りとして「学園祭で企業についてのプロモーションをしてもらえる」というメリットがあります。
- ポスター、パンフレット、チケットなどに企業名を掲載
- 司会進行者が企業名を案内
- 学校の公式サイトに企業名を掲載
まず、ポスターやパンフレット、チラシなどの媒体によって企業のプロモーションが行われることがあります。学園祭のプロモーション方法としては最もポピュラーな方法でしょう。
司会進行者が企業名を案内してくれるケースもあるでしょう。
例えば、ミスコン実行委員に対して協賛を行った場合などは、こうしたプロモーションをしてくれる可能性が高いです。
そのほかでは、学校または学園祭の特設サイトにおいて、協賛企業として社名を掲載してくれることもあります。
企業名や企業ロゴの掲載に加えて企業のサイトへのリンクを貼ってもらえることが多いため、認知効果だけではなく直接的な集客に繋がる可能性があります。知名度が高くアクセス数が多い学校のホームページであれば効果は絶大です。
学園祭に協賛する物品で人気が高いもの
物品協賛には、品物を指定されているケースと指定されていないケースがあります。
品物が指定されておらず、協賛企業側に裁量がある場合、提供される側が困るような品物を送ってしまうことは避けなければなりません。そのためにも協賛品としての向き・不向きをしっかりと把握しておきましょう。
まずは「学園祭の協賛品として人気の高い品物」について紹介します。
- 化粧品、美容品
- 電子機器、音楽機器、ガジェット類
- 生活用品
- 食品、インスタント品
- 飲料
基本的には「学生需要が高いもの」が喜ばれます。
その中でも女子高・女子大学であれば「化粧品、美容品」、男子が多い学校であれば「電子機器、音楽機器」、といったように学校の属性に応じて喜ばれる品物は多少変化します。
「生活用品」「食品、インスタント品」「飲料」など属性に関わらず普遍的に人気なものであれば、大学を問わず人気が高いでしょう。
学園祭に協賛する物品で人気が低いもの
次に「学園祭の協賛品として人気が低い(断られる可能性がある)品物」について紹介します。
- 要冷蔵品
- 要冷凍品
- たばこ、アルコール類
要冷蔵品や要冷凍品は冷蔵・冷凍保存するための設備の確保が難しいことや、食品衛生の観点から敬遠されるケースが多いです。
食料品を協賛品として提供する際には、常温保存でき、賞味期限の長いものを選択しましょう。
酒、アルコール類、またビール券などは、イベントによっては大変喜ばれることが多いですが、学園祭である場合は未成年の参加者が多く、倫理観として敬遠されるケースが見受けられます。
そのほか、要冷蔵品・要冷凍品に限らず、基本的に「取り扱いが大変なもの」や、酒・アルコールなど「学生需要から離れたもの」は敬遠される傾向にあります。
物品協賛するにあたって担当者とのやり取りを行うはずなので、協賛品の種類についての具体的な話し合いをきちんと行い、協賛品の種類でトラブルが発生しないように注意しましょう。
学園祭に物品協賛をするまでの流れ
最後に、企業が学園祭に対して物品協賛する際のおおまかな流れについて解説します。
1.協賛の案内ページを確認
多くの場合は学園祭に関する案内ページが用意されているはずなので、注目している大学の公式ページにアクセスしてみてください。そのほか、SNS上の公式アカウントで情報提供されているケースもあります。
協賛の案内ページでは、以下の内容が記載されていることを確認しておきましょう。
- 学園祭の企画内容、イベントのコンセプト
- 学園祭の来場者数の見込み
- 学園祭が開催される日時
- 物品協賛において指定の品があるのか、自由に提供できるのか
- 学園祭側が提供できるプロモーション方法
2.コンタクト
学園祭の情報を収集し検討段階となったら、協賛の担当者に連絡を行います。企業側も協賛の担当者を決めて、学園祭側の協賛担当窓口に対してコンタクトをとってください。
協賛を探す学園祭の案内ページに、協賛を検討中の企業のための連絡先が掲載されているはずです。指定されている連絡手段にてコンタクトを図りましょう。利用できるであろう連絡手段としては、以下の方法が挙げられます。基本的には「申込みフォーム」が用意されていることが多いです。
- 専用の申し込みフォーム
- メール
- 電話
- SNS
3.打ち合わせ
次に学校側の担当者と物品協賛に関する具体的な打ち合わせ・すり合わせ」を行います。
打ち合わせでは、以下の内容を確認するようにしましょう。
- 協賛品の内容
- 協賛品の点数、数量
- 協賛品の配送方法、配送日
- プロモーション方法
とくにプロモーション方法については「どこに掲載されるのか」や「どの程度の人に見られるのか」、「どんな効果が期待できるのか」などを入念に確認しておくべきでしょう。
4.物品の配送
協賛内容についての打ち合わせが完了したら、協賛品の手配・配送を行います。
協賛品を製造・購入する必要がある場合は、スケジュールに余裕をもたせて手配しておきましょう。
とくにスタッフTシャツを提供するケースなど外部に製造を依頼する場合には入念なスケジューリングが必要です。
協賛品の準備が整ったら、指定の場所に指定の日時で発送をします。発送料金については要確認ですが、元払いをお願いしているケースが多いです。
担当者からの到着の連絡を受け、物品提供完了となります。
手間を減らして効果的な協賛を実現しているのがガクセイ協賛です。学園祭などへの協賛をご検討されている方は、サービス内容をご確認し、気になる点はお気軽にご相談ください。
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