本記事では「大学生アルバイトを募集する方法とコツ」について紹介しています。募集方法を網羅的に解説しているので、採用担当者の方はぜひ参考にしてください。
大学生アルバイトの募集に難航している企業の特徴
さまざまな業界で「人材確保」が課題となっている昨今、働き手として「大学生」のアルバイトスタッフを求めている企業も多いはずです。そんな中でも、大学生アルバイトの募集に難航している企業の特徴にはどういったものがあるのでしょうか。
- 大学生を募集する適切な方法を知らない
- 募集をしても応募数が少ない
- 条件に合った応募者が集まらない
- 採用コストがなく、募集できない
- 継続的な採用ができない
企業によって事情も異なりますが、こういった要因から大学生アルバイトの募集に難航している、悩みを抱えているという特徴があるようです。本記事では、それぞれに企業の特徴に合った、アルバイト求人を探している大学生にも訴求力がある募集方法を解説していきます。
大学生アルバイトの募集方法を全てピックアップ
まずは、大学生アルバイトを募集していく方法をすべてまとめて紹介していきます。
1.募集媒体を利用する(オンライン)
まずは、オンライン上の媒体を活用した募集方法を紹介します。
1-1.求人サイト(掲載課金/閲覧課金)
掲載課金、閲覧課金型の求人サイトは、広告掲載ごとに費用が発生しますが、地域や職種に関わらず、広くリアルタイムに求人情報を掲載することができます。また、採用予算の管理も容易です。採用に至らない場合でも一定のコストは発生しますが、精度の高いセグメントでのターゲティングができます。
1-2.求人サイト(応募課金/採用課金)
応募課金や採用課金型の求人サイトは、求人媒体への原稿掲載が無料(もしくは低額)でできることが最大のメリットです。求職者が応募した際や、実際に採用された場合に費用が発生するので、掲載して掛け捨て型の求人よりも「コストをかけたけど採用できない」といったリスクが抑えられます。
1-3.求人サイト(配信課金型)
専用の原稿転載システム(ATS)内で1つの原稿を作成することで、複数の求人媒体へ掲載されるサービスです。原則、応募が入るまでは費用が発生しませんし、掲載枠数の制限が無いので複数の求人を掲載する事ができます。ただし、単独で掲載している求人サイトがあれば、転載先の原稿内容とバッティングしてしまうケースもあります。
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1-4.アルバイトマッチングアプリ
アルバイトマッチングアプリとは、学生やフリーター、主婦(夫)などの「隙間時間を活かして働きたい」という人材と、「すぐに人手がほしい」という企業をマッチングする、アルバイト採用サービスです。飲食店を中心に活用されており、急な欠員にも対応できたり、選考なしですぐに人手が確保できることがメリットです。デメリットとしては、選考がないためどのような人材が集まるか不明確、都心を外れると人が集まらないケースもある、といった点が挙げられます。
1-5.インターネット広告
インターネット上の広告を利用することで、幅広く求人広告を掲載することも可能です。一例としては、以下のようなインターネット広告があります。
- Google/Yahoo
- SNS
- 動画サービス
ターゲットをより明確にしていくことで、求めている人材の属性に沿った広告を掲載することができます。認知度を高めることにはつながりますが、即採用にはつながりにくいというメリットもあります。大量採用の予定があれば、施策の一環として良いかもしれませんが、手間をかける必要はあります。
1-6.情報サイト
情報サイトへの求人を掲載という方法では、大学生の使用頻度が高そうなサイトに問い合わせて、掲載依頼するとかも可能です。
求人サービスだけでなく、地域情報サイトやイベントサイト、美容品サイトなど、ターゲットに合ったサイトに向けて情報発信することができます。一方で、掲載コストがかかることや、即効性は低いといったデメリットがあるようです。
2.募集媒体を利用する(オフライン)
次に、紙面広告などのオフラインを活用した募集方法を紹介します。
2-1.求人誌/フリーペーパー
駅やコンビニなどで設置されている、無料の求人誌やフリーペーパーに求人を掲載すると、幅広い世代の方に見てもらうことができますし、より地域に密着した採用ができます。しかしながら、大学生をターゲットにした時に、求人誌を手に取るかどうかというところがポイントになりますし、発行後の修正ができない、掲載期限が限定されてしまうといった難点もあります。
2-2.折込広告/新聞広告
新聞に掲載される広告や、新聞などに折り込みで入るチラシなどで求人を掲載することもあります。このタイプの広告は一覧性が高いため、ユーザーにも発見されやすく、地域に特化した集客力もあります。一方で、大学生は紙の新聞や折り込みに接点が少ないため、大学生というターゲットには不向きかも知れませんし、募集期間が限られるというデメリットもあります。
2-3.学内広告/大学広告
学校内の掲示板や学内システムに求人を掲載する方法です。学校の就職課やキャリアセンターなどの部署へ求人票を提出し、コストをかけずに求人を出すことができます。大学や専門学校の特色を活かして学生を募集することも魅力です。一方で、複数の学校へ掲載するためには伝手と手間と時間がかかりますし、どれだけ集まるか不透明な点もあります。
2-4.設置型広告
公共の場の特定のスポットに広告を設置する方法です。地域の交流センターや駅やバス停などに広告を設置すれば、特定のエリア内では集客を見込むこともできます。一方で、広告の制作費や設置依頼などでコストや手間がかかるという面もあります。
2-5.サイネージ広告
公共のサイネージ広告を利用して募集することも可能です。広く認知度を高めることができ、幅広い層へ向けて情報を発信することができます。しかしながら、広告掲載のコストがかかりますし、掲載する情報も限定されます。
2-6.屋外広告/看板広告
公共の屋外広告や看板広告は、地域密着型で集客が狙えますし、認知度を高めることもできます。しかしながら、不特定多数に向けた広告でターゲットを定めにくく、掲載コストがかかるという点がデメリットになります。
3.自社で運用する
次は、自社で運営する媒体を利用した募集方法を紹介します。
3-1.オウンドメディア
自社で運用しているホームページや採用サイトなどを利用して募集する方法は、業務内容などさまざまな情報を細かく紹介できますし、自社メディアなので戦略も自由に組むことができます。しかしながら、自社メディアに誘導してくるまでは大変ですし、上手く運用できていないメディアだと、思うような集客が見込めない場合もあります。
3-2.SNS・動画チャンネル
求人広告を掲載するとなると一定のコストはかかりますが、自社運営のSNSや動画チャンネルなどを活用すれば、コストをかけずに人材を集めることも可能です。特にSNSや動画チャンネルは大学生というターゲットにマッチしており、情報の拡散の早さも魅力的です。その一方で、成果を出すためには中長期的な運用が必須になりますし、炎上などといったSNSならではのリスクにも考慮する必要があります。
3-3.店頭掲示物
店舗やオフィスなど、自店の店頭に求人を貼り出すことで直接求職者を集めることも可能です。自店を見た上で応募してきているので、実際に働きはじめる方も仕事のイメージとのギャップが少なく、求人掲載のコストがかからないことが魅力です。しかし、掲載範囲が自店の店頭のみに限定されるため、集客力はあまり望めません。
3-4.ポスティング
求人広告を制作して、ポスティングをするという募集方法もあります。広告物の制作費や配布にコストがかかってしまうデメリットはありますが、一覧性は高く、ターゲットとする層にダイレクトにアプローチすることも可能です。
3-5.紹介制度/リファラル採用
知人・友人や親族など、社員の紹介を通じて採用する方法もあります。このやり方であれば公募するよりも人柄などを把握しやすく、採用コストや手間もかかりません。どの会社でもとりあえず利用した方が良いでしょう。しかしながら、求める人材とマッチしていない場合などは紹介者である従業員との関係性に気をつかうこともあるようです。
4.公共のサービス(ハローワーク)を利用する
次に、国(厚生労働省)が運営する総合的雇用サービス機関「ハローワーク(公共職業安定所)」を活用した募集方法を解説します。
ハローワークでは、無料で求人を掲載できるので、採用コストがかからないことや、条件によっては助成金が出るケースもあることが利用するメリットです。一方で、掲載や選考などの手続きに手間がかかることや、情報量が少ないため採用ターゲットとはマッチしにくいというデメリットもあります。
5.人材派遣を利用する
最後に、人材派遣を利用した募集方法を紹介します。直接自社と雇用を結ぶのではなく、派遣会社と雇用関係にある人材を派遣してもらうというサービスです。
必要な時に、必要な期間だけ人材を雇うことができ、教育していくコストも削減することができます。しかしながら、派遣されてくる人材を選ぶことはできませんし、自社の人材として育てていくことができないというデメリットもあります。
大学生アルバイトを上手く採用するためのコツ
アルバイトの募集方法が分かったところで、ここからは大学生アルバイトを上手く採用していくためのコツを解説していきます。
ターゲット属性を絞り込む
まずは、ターゲットの属性をしっかりと分析して絞り込んでいくことが大切です。募集したい勤務時間帯やエリア、学校・学年、国籍、性別など、「どんな人材を求めているか」を明確にします。採用したい人材を明確にしなければ、広告を掲載していても訴求効果が高まりません。求人を掲載して高い反響を得るためには、ターゲットを明確に絞り込んでいくことが大切です。
自社の状況に合わせた採用手段を選択する
ターゲットの属性を絞り込んだ後は、そのターゲットに最も訴求できる手段を、自社の予算や状況(緊急度)などに応じて選んでいきます。緊急性が高くなければ、継続運用していくのかというスケジュール感も重要です。
掲載情報のクリエイティブにこだわる
本記事で扱ったのは、あくまでアルバイト人材の募集方法(目に触れるための方法)です。実際に募集を開始する時には、掲載する情報を的確に作り込んでいくことが重要です。情報部分のクリエイティブにこだわり、ターゲットに響くような広告ができれば、コストを抑えた的確な人材獲得が可能になるでしょう。
以上、大学生のアルバイトを募集する方法とコツについて解説しました。
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