大学サークル(任意団体)の口座開設方法を徹底解説!

サークルの活動資金である会費の管理は、口座に預け管理するのがおすすめです。小規模のサークルの場合、現金での管理も可能ですが、現金での管理は落としてしまう、無くしてしまう、盗難に遭うなどのリスクもあるため、あまりおすすめはしません。しかし、サークルでの口座の開設方法がわからないため、開設していない方もいるのではないでしょうか。

本記事では、サークルの口座開設方法について詳しく解説します。口座を開設したいけれど、どうすればいいかわからないと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

大学サークルが作れる銀行口座は「任意団体口座」

大学サークルが作れる口座は「任意団体口座」

サークルの活動資金は主に、サークルメンバーから集める会費です。サークルの規模にもよりますが集めた会費は小さくない金額になります。現金で手元に置いておくのは無くしてしまう危険性があり管理も大変になるためおすすめはできません。

管理方法としておすすめなのが、サークルで口座を開設することです。サークルで開設できる口座の種類は、「任意団体口座」です。

「任意団体」とは仲間が集まって作る、法人格がない団体のことです。「権利能力なき社団」や「人格なき社団」と呼ばれています。サークルや町内会、研究会や学会などがこの典型といえます。任意団体は、設立するために法務局へ設立登記を行う必要がなく、好きなタイミングで自由に設立が可能です。そのため、団体として活動を行っていても、権利の主体となることはできないため、契約などは個人名義で行わなければ行けないのが一般的です。

大学サークルで任意団体口座を作る手順

大学サークルで任意団体口座を作る手順

任意団体の口座の開設は以下のような準備が必要となります。

  • 役員名簿
  • 団体規約
  • 任意団体の印鑑
  • 代表者の身分証明書

必要な書類と印鑑を準備し、銀行窓口で手続きを行います。口座を開設する際は、窓口で任意団体口座を作りたいと伝えます。口座開設にかかる時間は、銀行の規模によって異なります。

一般的には、任意団体口座の開設には審査期間が設けられているため、書類審査を通過後、ようやく口座が開設されます。平均で口座開設には2週間ほどかかるとされています。しかし、大手銀行でも即日開設が可能なところもあります。早く口座を開設したい場合には当日開設が可能な銀行を選ぶとよいでしょう。

各銀行の任意団体口座の作り方

各銀行の任意団体口座の作り方

任意団体口座の開設は、金融機関によって必要な書類や手順が異なります。各金融機関でどのような書類やどのような手順で口座開設ができるのか下記で詳しく解説します。

ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行での任意団体口座の開設は、上記の書類の他に以下の書類が必要となります。

  • 団体の活動実績がわかる資料
  • 団体の総会議事録
  • 団体の収支報告書

任意団体(人格なき社団)の要件は以下の通りです。

  • 団体としての組織を構えていること
  • 多数決の原則が行われていること
  • 構成員の変更にもかかわらず団体そのものが存在していること
  • その組織において代表の方法、総会の運営、財産の管理等団体としての主要な点が確定していること

審査に1ヶ月ほどかかり、その審査をクリアすると口座が開設できます。口座開設の手続きを代表者以外の人が行う場合には、手続きを行う人も本人確認書類を準備する必要があります。

三井住友銀行

三井住友銀行で任意団体口座を開設する場合、上記の書類の他に以下の書類が必要となります。

  • 主たる事業の許認可証(有効期限内のもの)

※ただし許認可が不要な場合は存在しないため不要です。

任意団体口座の開設は任意団体の所在地に最も近い支店にて、上記の書類を持参し行います。しかし、支店によっては任意団体口座の開設手続きを行っていない場合もあります。各支店の詳細ページから確認できるため、あらかじめ確認しておく必要があります。

口座開設には、サークルの代表者以外の人が手続きに行く場合もあるでしょう。そういった場合には、上記の書類の他に「委任状」が必要となります。委任状のフォーマットは、三井住友のホームページよりダウンロードすることができます。

最近ではネットで口座を開設できるところも多いですが、サークルなどの任意団体が口座を開設する場合は、店頭窓口での口座開設になるため、注意が必要です。口座の開設は、現在最長で1ヶ月程度かかる場合もあります。そのため、口座の開設を行う場合は、早めに準備を行うことが大切です。

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行で、任意団体口座を開設する際にはホームページ上に公開されている「利用申込書」をダウンロードする必要があります。必要事項を記入し、任意団体の近くに支店の窓口で直接口座開設の手続きを行います。その際に、代表口座・サービス指定口座の預金通帳と本人確認できるものを持参しなければいけません。

みずほ銀行

みずほ銀行で、任意団体口座の開設を行う場合、「代表者個人および来店者の本人確認書類」または、「任意団体の規約や会則、議事録や任意団体宛に官公庁から発行された書類」と印鑑を持参し口座の開設を行います。

大学サークルで任意団体口座の引き継ぎ方法

サークル会計を上手くこなすコツ

大学サークルで任意団体口座の引継ぎを行う場合の手続きは、金融機関によって必要な書類が異なります。また、代表者のみ変更するのか代表者以外に住所変更や印鑑変更も行うのかによって必要な書類が変わります。

代表者のみ変更する場合に必要となるのは、主に以下の書類です。

  • 通帳
  • 届出印
  • 新たな代表者の本人確認書類
  • 代表者変更の事実が確認できる書類 ※規約・議事録・名簿等
  • 住所移転届書

また、代表者だけでなく住所変更や印鑑変更を行う場合に必要となるのは、主に以下の書類です。

  • 通帳
  • 新たな届出印
  • 現在の届出印
  • 氏名変更・改印届書(兼住所移転届書)
  • 団体の規約等
  • 代表者変更および所在地の変更の事実が確認できる書類 ※規約・議事録・名簿等
  • 新たな代表者の本人確認できる書類

書類に不備があると、変更できない場合があります。スムーズに変更するために必要書類が揃っているかきちんと確認を行い、手続きを行いましょう。

以上、大学サークル(任意団体)の口座開設方法について解説しました。サークルや学生団体の運営において資金管理は活動の根幹に関わってくるため重要です。また、同時に資金をどうやって集めるかの課題も常にあるでしょう。

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