大学の中で学生団体を作りたい、組織をゼロから立ち上げたい、大学生同士の交友関係を広げたいと考えている方も少なくないでしょう。
本記事では、学生団体の作り方、活動内容、メンバーや資料の集め方など学生団体を作るうえで必要な要素をそれぞれ分けて紹介していきます。これから学生団体を作ってみようと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
学生団体とは?
学生団体とは、大学生が中心となり活動する団体を示します。企業やNPO法人、サークルとさまざまです。
活動内容は、セミナーの開催、フリーペーパー発刊、清掃活動、企業と連携した商品企画や開発、ボランティア活動と多岐に渡ります。同じ目的を持つ人が集まるため、ひとりではできない力量の活動を行うことができるため、個人での活動よりも幅広い活動が可能です。
学生団体の作り方
まずは、学生団体を作る際に必ずしなければいけないことをご紹介します。
- 目的
- 人
- 資金
上記は学生団体に限らず、何かしらの集団を作る際に必要となる3項目となります。この3項目について詳しく解説していきます。
1.目的の設定
学生団体を立ち上げるにあたって、「なぜ、その学生団体を作るのか」といった目的や理念を決めることは重要となります。目的や理念がしっかりと決まっていないと、どこに向かって、どのように活動していけばいいのかわからなくなってしまうからです。そのため、会社にも経営理念があるように学生団体においても理念を策定する必要があります。
よくある目的設定の例
目的設定を行う上で重要となるのが、目的から具体的な活動へと落としていくことです。
例えば、「起業するためにスキルアップや知識、経験を増やしたいので関連するイベントやセミナーを開催するといった手段を選択する」、「起業したい業種に関連する企業と連携した企画を行う」といったようなことです。ただなんとなく「起業したい!」といったような目的ではコンセプトがあまりしっかりしているとはいえないため、ブレてしまう可能性もあります。
目的に応じた活動拠点の確保
団体の目的が決まったら、次は活動場所、活動拠点の確保です。大学内で活動を行う場合には、大学側に問い合わせを行い、活動場所を確保する必要があります。学生団体の活動許可をもらい、未使用の教室や準備室等を活動拠点にしましょう。
2.人の集め方
目的設定を行うことの次に重要となるのが、メンバーを集めることです。メンバーは、活動目的に賛同する方を重視して選ぶようにしましょう。
目的に共感してくれないメンバーや頭数を揃えるためのメンバーでは、積極的に活動に取り組まない方も出てくる可能性がでてきます。また、活動していくにつれどんどん意見が対立していくことも想定されます。学生団体立ち上げ後の活動に影響がでてしまう恐れがあるため、メンバーは団体の目的に賛同してくれる方を集めるようにしましょう。
では、どのようにメンバーを集めると良いのでしょうか。まずは「ペルソナを設定」を行います。次に「どのように情報発信するか」手段の選択です。最後に「役職の設定」を行います。これらについて詳しく説明していきます。
ペルソナを設定する
まずは、どのような人を集めるのか、どの範囲で人を集めるのか、活動するのに現時点でどのくらいの人数が必要かなどを踏まえ、ペルソナの設定を行います。
難しそうに見えるペルソナの設定ですが、目的の設定がきちんと行えていれば、スムーズに設定することができます。
情報発信の手段の選択
次に情報発信をしていきます。情報発信の方法は主に以下のようなものがあります。
- ビラ配り、勧誘
- チラシ、ポスターの設置
- SNSでの情報発信
- ホームページからの応募
- メンバーからの紹介
情報発信の仕方は、どんな人達に向けて発信するかによって異なります。自分たちが設定したペルソナに合わせて適切な発信方法を行う必要があります。とにかく多くの人の目に触れるように発信したい!と考えているのであればSNSやホームページといったインターネットを活用した方法での発信がおすすめです。
しかし、人を集める際には、はじめから「とにかく大人数集める」といったことをゴールにする必要はありません。まずは目的に賛同する初期メンバーを集めて活動を行い、活動内容を上記の方法を使って魅力的に発信していくことで目的に賛同する人を集めていくという方法だとより良いメンバーが集まります。
役職の設定
メンバーが集まったら、役職の設定を行いましょう。最初期に役職をあまり細かく部署分けする必要はありません。あくまで運営をしやすくするために、1人の負担が重たくならないような役職設定を行う必要があります。
学生団体の役職は主に以下のようなものがあります。
- 代表
- 副代表
- 会計
- 広報
- 書紀
役職に就くことで、さまざまな経験をする機会に恵まれます。しかし、忙しすぎて活動が疎かになってしまっては意味がありません。そういった点も考慮して、役職の設定を行うとメンバーから不満も生まれにくくなり良い活動を行えるのではないでしょうか。
▷サークル運営・立ち上げに必要な役職を徹底解説!の記事はこちら
3.資金の集め方
学生団体を立ち上げ、活動していくにあたって収入、支出を安定させることはとても大切になります。自己負担で活動を行っていくのは、自分だけでなくメンバーも負担に感じてしまいます。
必要な資金はどのような学生団体を立ち上げ、どのような活動を行っていくかによって大きく異なりますが、資金の集め方についてはしっかりと決めておくことでメンバーから不満やストレスが生まれにくくなります。
必要な金額を明確にする
資金を集める際には、まず活動を行っていくにあたってどの程度の資金が必要なのか金額を明確にすると良いでしょう。会場代や交通費、飲食代など支出を書き出すなどして計算していきます。必要な支出に合わせて、どのように資金を集めるか決めると良いでしょう。
メンバーからの会費徴収
資金を集める方法として、メンバーから会費として徴収する方法があります。会費を設定する場合には、メンバーに支出の明細を提示するなどして、会費がきちんと使われていることを明確にすると不満やストレスも生まれにくくなります。また、会費の設定金額にも不満がでにくくなります。
しかし、会費の設定金額が高いと、メンバーの負担になってしまい、メンバーが辞めてしまう可能性もでてきてしまいます。支出に無駄がないかきちんと確認を行い、自分自身やメンバーの金銭的負担を減らすよう注意しましょう。
売上を立てる
他にも、資金を集める方法として、イベントなどを開催し、収入を得る方法があります。イベントの参加費や、物販などを行い、売上を得ることで活動資金に当てることができます。そのためには、イベントを多くの方に知ってもらい、参加してもらえるような魅力的なイベントにしなければいけません。
協賛を得る
また、企業から協賛を得て、支援を得ることで活動資金を集めることができます。イベントのコンセプトによっては、関連した企業や団体と協力して開催することも可能です。協賛を得ることで、普段はできないような体験や物に出会うことができるため、集客にも繋がる魅力的なイベントが開催できます。運営する学生団体も、資金協力や商品を得ることができるだけでなく、自分たちだけで行うイベントではできない貴重な体験ができる良い機会になります。
しかし、企業から協賛を得るにはどのように依頼したら良いのかわからないという方も多いです。
効率的に協賛を募集するには、「ガクセイ協賛」がおすすめです。通常、協賛企業を見つけるには、営業をかけて、活動内容のプレゼンを行い、審査等行ってもらうなど大掛かりです。時間もかかってしまうため、イベント開催を遅らせなければいけないなどなかなかスムーズにはいきません。
しかし、ガクセイ協賛では自分たちが協賛を得るためにできるプロジェクトを選ぶことができます。ガクセイ協賛は、大学生に特化した協賛のプラットフォームで、全国800大学8,000学生団体が利用している協賛サービスです。イベントの開催には、費用がかかるため「ガクセイ協賛」を利用し資金を集めたり、企業タイアップや協賛企業を見つけると良いでしょう。
団体としての登録
学生団体を立ち上げた際に、活動内容によってはNPOやNGOとして認証・登記することも可能です。NPOやNGOとして登記することにより、社会的信用度が高くなります。利益を出していなくても威厳性が生まれるため、企業との契約等も取りやすくなります。また、資金調達や補助金などにも個人や任意団体より有利なことが多いです。
NPOやNGOとして登記するには手続きが必要になります。申請に必要な書類を準備し、所轄庁に提出する必要があります。提出後、書面審査が行われ、認証後に申請者が登記することで成立します。NPOやNGOとして認証・登記するのは必須ではないため、メリットを感じるのであれば登記を行うと良いでしょう。
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