【8選】口コミマーケティングの成功事例を紐解き徹底解説!

SNSやブログなどのインターネットサービスが普及したことで「口コミ」をマーケティングに活かす戦略が注目されています。これから口コミマーケティングを実施するにあたって、ゼロからノウハウを築き上げていくのではなく、過去の事例から成功の秘訣を見出すことが効率的です。本記事では、口コミマーケティングの成功例を紹介します。

 

〜 学生集客のためのガクセイ協賛の事例 〜
学生を集客する方法のひとつに「協賛」があります。
その「協賛」にもさまざまな種類があり「何ができるかよくわからない」という担当者様がほとんどではないでしょうか。
イメージできるように、実際の活用事例を簡単にご紹介しています。ぜひご参考ください。
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口コミ(クチコミ)マーケティングのおさらい

口コミ(クチコミ)マーケティングのおさらいのバナー

口コミマーケティングとは、消費者に口コミを広めてもらい、商品やブランド、企業の認知度を高めるマーケティング手法のことです。

口コミマーケティングの重要性

SNSやブログなどのインターネット媒体から情報を収集できるようになった現代において、テレビコマーシャルなど「企業からの一方的な情報」よりも、口コミなど「消費者目線の情報」を商品購入の判断基準としている消費者が増えてきました。

消費行動までの過程を表す「アイサス(AISAS)」というフレームワークがあります。
Attention(注意) Interest(関心) Search(検索) Action(購買) Share(情報共有) の頭文字を取ったもので、購入を決定するまでにこれらのプロセスを必要とします。

従来の情報発信では、Attention(注意) Interest(関心)に作用することはできますが、Share(情報共有)と Search(検索)の循環を作ることができません。

先進的な企業はすでに口コミに注目し、口コミを意識したマーケティングを行うことで売上アップや知名度アップなどの成果につなげようとしています。

口コミマーケティングのメリット・デメリット

【メリット】
・顕在層の背中を押すことができる
・潜在層に商品・サービスを認知させることができる
・費用対効果が高い(上手く仕組みを作ることができれば)

一番のメリットは使用感を気にしている、あと一歩で購入する顕在層の背中を押すことができることです。基本的にはすでにサービス・商品を知っているユーザーに対する施策となりますが、口コミマーケティングの手段によっては潜在層に商品を認知させることもできます。

【デメリット】
・ステマと判断され信頼を失うリスクがある
・自然な口コミではなく、企業が押し付けた声になってしまう
・口コミの著作権問題でトラブルになることも

口コミマーケティングのやり過ぎは「ステルスマーケティング」をユーザーに疑われてしまう可能性があります。ステマというほどではなくとも、企業から意見の押し付けがあっては情報の信頼性が低くなってしまいます。口コミはなるべく自然なものでなくては価値が低いです。一方で、2023年10月以降は、規制対象になります。口コミを依頼した場合、広告や宣伝であることを明記する必要があります。

【洋服の青山】SNSキャンペーン

画像引用:洋服の青山オンラインストア【公式通販】

最初に「洋服の青山」が行ったSNSキャンペーンの事例を紹介します。

キャンペーン概要

洋服の青山を運営する青山商事株式会社は、「ノンアイロンワイシャツ」という商品を全店舗において、先着10名に「10円(元の値段は4,900円)」で販売したTwitterキャンペーンを実施しました。

注目ポイント

このキャンペーンで注目するべきポイントは、以下の3つです。

  • SNSを活用したこと
  • 参加方法がカンタンであったこと
  • インパクトのある内容であったこと

 

SNSには情報拡散の力が強く、より多くの消費者に対してインパクトのあるキャンペーン内容を宣伝できたのは大きなポイントになります。また「先着順で誰でも参加できる」というシンプルな参加方法も功を奏しているのでしょう。

【森永チョコレート】話題性・ユーモア

自虐的で面白いと話題になり、応募が殺到した「ベイクを買わない理由 100円買取キャンペーン」

画像引用:日経XTRND

次に「森永チョコレート」が行った口コミマーケティングの事例について紹介します。

キャンペーン概要

森永製菓は、Twitter公式アカウントにおいて「焼きチョコ『ベイク』が何をしても売れず、絶望しています。。」と投稿し、消費者から「この商品を買わない理由」を募集しました。

買わない理由を添えてリツイートすると「100円分のAmazonギフト券」がもらえるというキャンペーンに応募が殺到し、リツイート数は開始から2日で4万件を超えるに至りました。

注目ポイント

このキャンペーンで注目するべきポイントは、以下の2つです。

  • 自虐的なユーモアが話題を生んだ
  • 「買わない理由」を買い取るというシステムが斬新だった

 

企業が打ち出す話題性のあるキャンペーンの中には「自虐的だ」ということが話題になっている例も少なくありません。また、引用リツイート(消費者からの意見)に対してきちんと特典を用意しているところもポイントです。

【米セブンイレブン】バズりの誘発

画像引用:PR EDGE

次に、アメリカの「セブンイレブン」での口コミマーケティングの事例について紹介します。

キャンペーン概要

米セブンイレブンが販売しているシャーベット飲料「スラーピー」に「ひげストロー(ストローを口につけるとつけひげのようになる)」が付いた新商品の発売を開始しました。
具体的な売上金額は公表されていませんが、当初の期待を超える売り上げを記録し、夏本番に向けて好調な滑り出しとなったそうです。

注目ポイント

今回のケースで注目するべきポイントは「自撮りネタを提供した」ことにあります。

米セブンイレブンはこのストローに関して、商品を使った写真を投稿するように推奨したわけではありません。ターゲットに格好のSNS用のネタを提供したことにより話題性が生まれ、割引や金銭のプレゼントなどにコストを割かなくても商品に話題性があれば口コミマーケティングは成り立つことを証明しました。

【江崎グリコ】動画コンテンツの活用

画像引用:TRIBAL MEDIA HOUSE

次に紹介するのは「江崎グリコ」の口コミマーケティングの事例です。

キャンペーン概要

江崎グリコは自社商品の『ポッキー』をプロモーションするために「TikTok」を活用しました。
江崎グリコはポッキーの形状を元に、11月11日を「ポッキー&プリッツの日」として制定しています。
そんな「ポッキー&プリッツの日」を盛り上げるため、TikTok内で「#ポッキー何本分体操」というハッシュタグをつけた動画の投稿を促す「ハッシュタグチャレンジ」を実施しました。その結果、わずか5日間で2万3,600本の動画が投稿されました。

注目ポイント

この事例で注目するべきポイントは、以下の2つです。

  • デジタル世代を対象としたPRにおいて「TikTok」を採用したこと
  • 企画自体がユーザーが楽しめるものだったこと

 

ユーザーが楽しみながらキャンペーンに参加することにより、口コミマーケティングの重要なポイントである「消費者を巻き込む」ことに大きく成功している事例です。この事例でもコストがかかる特典を用意していないため、コストパフォーマンスの高い口コミマーケティングに成功しているといえます。

【Dropbox】友人紹介制度

画像引用:Dropbox

次に紹介するのは「Dropbox」の口コミマーケティングの事例です。

キャンペーン概要

Dropboxは「友人を招待すると無料でオンラインストレージの追加容量をプレゼント」というマーケティング施策により、ユーザー登録が60%以上伸びたことを発表しています。
また、ユーザーが持っているSNSアカウントと連携させることでも追加容量をプレゼントというキャンペーンを実施しています。

注目ポイント

この事例で注目するべきポイントは、以下の2つです。

  • 友人紹介制度をうまく活用したこと
  • SNSの活用と友人紹介制度の相性が良かったこと

 

Dropboxが取り入れた友人紹介制度は、顧客が「自分のために」サービスの情報を発信するという特徴があります。これにより、顧客が新たな顧客を呼び続けるという半永久的なマーケティングシステムを構築したことが大きな成功ポイントです。

ユーザーが参加することで報酬を得られるタイプの口コミ募集施策の場合、参加すること自体が目的となってしまい、内容が薄い口コミが混ざりやすくなってしまいます。
しかし友人紹介制度の場合、口コミを投稿することではなく友人に登録をしてもらうことがゴールに設定されています。ユーザーがより価値の高い情報を発信してくれたという点もDropboxが口コミマーケティングに成功した大きな要因と言えるでしょう。

【スターバックスコーヒー】コミュニティ施策

画像引用:OFFICIAL SURVEY

最後に紹介する事例は「スターバックスコーヒー」の口コミマーケティングの事例です。

キャンペーン概要

スターバックスは、オンラインコミュニティ「My Starbucks Idea」を通じて、ユーザーからスターバックス商品や店舗に関するさまざまなアイデアを投稿してもらいました。

注目ポイント

この事例で注目するべきポイントは「自社のファンが集まることができる場所を作った」という点にあります。

ファンが集まれる居場所を作ったことにより、ファン層の普及活動が活性化したことが成功のポイントであると考えられます。企業はファンを育成することでさまざまな恩恵を得られますが、今回の事例についてもファンを上手に活用し、自然な形で自社の戦略の手助けをしてもらった点が評価されています。

【八天堂】モニター施策

【八天堂】モニター施策

画像引用:八天堂

八天堂はクリームパンを看板商品とした、スイーツパン専門店です。

キャンペーン概要

SNSやファンサイトを通じてモニターを募集、特定のハッシュタグをつけてInstagramで感想を発信してもらえるように取り組みました。

注目ポイント

この事例で注目するべきポイントは「モニター」としてユーザーを募集したことにあります。口コミを投稿することを前提にした施策なので、確実に口コミ数を増やすことができます。

また、自社サイト内に口コミを書き溜めるのではなく、1人1人のユーザーが自身のアカウントで情報発信する仕組みを作ったことで、情報の信頼性を担保できています。

【健康コーポレーション】インフルエンサーの活用

画像引用:健康コーポレーション株式会社

健康コーポレーション株式会社は化粧品、美容機器、健康食品やダイエット食品の販売などを行う企業です。看板商品としては、泥洗顔市場で6年連続売上金額NO.1を記録した「どろあわわ」があります。

キャンペーン概要

人気商品「どろあわわ」リニューアルイベントにインフルエンサーを招待、商品やブランドの理解を深めた上で、商品を提供した。

注目ポイント

ターゲットに合ったインフルエンサーを選ぶだけでなく、イベントに招待するという仕組みにしたため、1人1人のナーチャリングに成功した点が本事例のポイントです。

美容に詳しいインフルエンサーとはいえ、商品に関する理解が完璧なわけではありません。
事前にイベントに招待したことで、良質な口コミを集めることに成功しています。

口コミマーケティングの成功事例の要点まとめ

口コミマーケティングの成功事例の要点まとめのバナー

ここまで紹介した事例を踏まえて、口コミマーケティングを成功させるためには以下のポイントが重要であることがわかります。

  • SNSを活用する
  • 参加方法を簡単にする
  • 参加するメリットを持たせる
  • インパクトのある企画内容にする
  • 流行しているチャネルを活用する(TikTokなど)
  • 拡散されやすい商品サービスを作る
  • 紹介制度を導入する
  • ファンサイトを作り、ファン層の活動を支援する

自社のビジネススタイルによって大きく条件が異なるため、「すべて混ぜ込めばいい」「コレが1番効果的である」「優先度の順位付けはこうだ」といった正解はありません。自社の口コミマーケティングに最適なポイントを吸収し、フィードバックした口コミマーケティングを実施して集客を成功させましょう。

利用者に発信してもらうことで顧客を増やしていく口コミマーケティングは、口コミしてくれる顧客を作る必要があります。学生への口コミマーケティングをお考えであれば、ガクセイ協賛のように大学生に強いサービスを利用することで、学生に利用してもらって口コミしてもらうことが容易に実現します。まずはご相談ください。

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