メールマーケティングの事例6選！成功のポイントを徹底解説

ビジネスでは、少しでも失敗のリスクを抑えて行動を決定することが重要です。
「メールマーケティング」の実施も、失敗を回避したいところです。「成功事例のポイント」を抑えることで、失敗するリスクを抑えることができるでしょう。本記事では、メールマーケティングの成功事例を6つご紹介し、それぞれの事例における「なぜ成功したのか？」というポイントについて解説します。

なお、メールマーケティングの基本について学びたいという方は「メールマーケティングとは？効果や実施方法を徹底解説」の記事を参考にしてください。

リンナイ株式会社のメールマーケティング事例

画像引用：リンナイ株式会社 企業情報サイト

「リンナイ株式会社」は、給湯機器やガスコンロ、厨房機器などの製造販売を行う大手メーカーです。リンナイでは、以下のようなメールマーケティングの成功事例を持っています。

目的・背景

リンナイでは「R.STYLE（リンナイ・スタイル）」という、ガスコンロ交換部品を扱うECサイトを展開していました。
徐々に会員数を伸ばしていたのですが、一般的なECサイトでの販売とは逆に「押しの強いレコメンドが退会者を増やしてしまう」というジレンマに悩まされていました。

その問題を打開するためには、リンナイに価値を認めている優良顧客に絞り、適切なコミュニケーションを行うという方向性を実施する必要がありました。そこで以下で紹介する実証実験を行うことを決めました。

成功のポイント

リンナイの事例での成功ポイントは「優良顧客の傾向を明確にした」ことでした。

実証実験では「優良顧客＝LTVの大きな顧客」と定義し、今回の施策の対象としました。
さらに、LTVが大きい顧客と商品の関係性を調査し、「ビルトインコンロ部品」や「ガス炊飯器部品」など対象の顧客を購入傾向によりさらにグルーピングしました。

各商品の購入者をグループ分けし、それぞれの購入済み商品に適した関連商品のレコメンドメールを送信した結果、メールの開封率は平均60％弱という数値を示しました（一般的なメルマガの開封率は平均で20%前後）。さらに、このサービスの退会率は0.6％に抑えられるという、極めて優秀な結果になりました。

リンナイはこの結果を受けて、HTMLメールのクリエイティブを工夫することを決定しました。調査の結果、商品サイトのクリック率は施策対象者で9.77％、ランダム抽出者で1.61％となり、調査以前の約6倍もの結果が出ました。

株式会社NTTスマイルエナジーのメールマーケティング事例

画像引用：サーバーワークス

「株式会社NTT」は、言わずと知れた通信会社の最大手です。NTTでは、以下のようなメールマーケティングの成功事例を持っています。

目的・背景

「必要なところに必要な量の電力をタイムリーに供給する」という目的のため、NTT西日本とオムロンの共同出資によって「NTTスマイルエナジー」が設立されました。NTTスマイルエナジーは、各家庭における太陽光発電量と電力消費量を可視化するシステム「エコめがね」を開発しました。

成功のポイント

この事例における成功のポイントは「メール通知機能のニーズに応えることができた」ことです。

当初、太陽光発電量と電力消費量、電気代などをメールで通知する機能は実装されていませんでした。しかし、サポートセンター宛てに「メール通知機能がほしい」という要望が届き、プッシュ型サービスを目指してメール機能の実装を目指しました。

メールシステムを導入し、短期間でメール通知機能をサービスに実装することに成功します。その結果、ある夏の電力需要に対する懸念から節電して欲しい旨を、このメールシステムを活用することで顧客に通達することができ、タイムリーなコミュニケーションを実現する枠組みを完成させることができたのです。

株式会社ベイクルーズ

画像引用：ベイクルーズオンラインショップ

株式会社ベイクルーズは、ジャーナルスタンダードなど輸入およびオリジナルの衣料品や雑貨を販売するセレクトショップです。

目的・背景

ベイクルーズではオンラインショップの運営も行っており、その売上拡大が課題となっていました。

成功のポイント

ベイクルーズ社のメールマーケティング成功のポイントはユーザーをステージ分けしたことにあります。
「優良顧客・一般顧客・新規顧客・見込み顧客・休暇顧客」までの5つのステージにユーザーを分類し、複数制作したメールを顧客のステージやアクションによって臨機応変に送信されるようにシステム化を行いました。その結果、反応率が良くなり、ECの売上を大幅に増やすことに成功しました。

タビオ株式会社のメールマーケティング事例

画像引用：タビオ株式会社

「タビオ株式会社」は、靴下の企画・製造・販売を専門に手掛けている企業です。メールマーケティングにおいては、以下のような成功事例を持っています。

目的・背景

タビオは、高品質でリーズナブルな靴下の販売を強みに業績を伸ばし、ECサイト運営にも力を入れていました。そんな中で経営課題として「リピート率を向上したい」という目的がありました。

成功のポイント

この事例での成功のポイントは「データの蓄積および活用に注目した」ことです。

ターゲティングされていないメールの効率が良くないことに気が付き、メール配信システムの導入を検討しました。
その中で、提携企業から「課題の本質は導入するメール配信システムの機能よりも、蓄積されたデータを分析することにある」というアドバイスを受けメールマーケティング施策に取り入れることを決定します。

今まで、顧客データを蓄積するノウハウがなかったタビオにとって、企業の顧客データと行動履歴データを独自アルゴリズムによって解析し、ターゲットリストを抽出できるクラウドサービスの導入は大きな契機となりました。
データを活用したセグメントを実現したメール配信は、開封率およびクリック率が従来の2倍、購入率も1.5倍に増加するという結果を出すことに成功します。

株式会社ハウスオブローゼ

画像引用：ハウスオブローゼ公式通販

株式会社ハウスオブローゼは化粧品の輸入販売を行う会社です。

目的・背景

店舗販売を行う企業の場合、顧客に対するアプローチ手段が得られにくいというデメリットがあります。ハウスオブローゼでも顧客のリピート率が問題となっていました。

成功のポイント

この事例の成功ポイントは「メルマガを利用するメリットを増やしたこと」にあります。

メルマガ会員限定のキャンペーンやクーポンを配信しました。伝えたい情報を一方的に配信するのではなく、利用者のメリットとして割引クーポンをつけることで、リピーターを増やしたり、メルマガの評判を高めることに成功しています。

小林製薬株式会社のメールマーケティング事例

画像引用：小林製薬株式会社

「小林製薬株式会社」は「ナイシトール」や「アイボン」などの人気商品で知られている医薬品や衛生用品を取り扱っているメーカーです。メールマーケティングにおいて、以下の成功事例を持っています。

目的・背景

小林製薬では、顧客に販促メールを送信するにあたって、多くの場合は全顧客に対してターゲティングされていないメール送信を行っていました。理由は、顧客の購入スタイルと費用対効果にありましたが、電話発注のようなコミュニケーションに見られる自然なアップセル・クロスセルを、ターゲティングされたメールによって「割引以外の形で売上につなげたい」と考えるようになりました。

成功のポイント

この事例における成功のポイントは「顧客のセグメントごとの”違い”を明確に把握できた」ことです。

「もっと成果が見込める客層」と「反応の見込みが薄い客層」では、購買率が16倍（8.8%と0.5%）、メールの解除率が6倍（0.05%と0.3%）もの差があることが、分析により判明しました。その結果、見込みの強い客層に対する集中的なメール送信にこそ効果があることを実感しました。

効果の出やすいターゲットに絞ってメールを送信することで、メールの精度が向上すると同時にコスト削減にもつながります。
この事例では大きく3種類に客層をセグメントしていましたが、さらに細かく分類すれば、場合によってはもっと有益なデータを収集し、今後のメール施策に活用できるようになるでしょう。

メールマーケティング成功事例に共通するポイント

メールマーケティングで重要となる成功事例の共通項目を以下にまとめています。

以上、本記事ではメールマーケティングにおける成功事例について紹介をしました。

商品・サービスによっては「大学生」をターゲットにしたマーケティングを実行したいこともあるでしょう。
上記で紹介をしたメールマーケティングにおけるセグメントだけではなく、「ガクセイ協賛」がソリューションとなるかもしれません。大学生をターゲットにしたマーケティングやプロモーションをお考えの方は、ぜひガクセイ協賛までご相談ください。

＜ガクセイ協賛の詳細はこちら＞