若者から人気があるイベントの傾向と企画方法を徹底解説

「イベントプロモーション」は、イベントを通じて商品やサービス、自社ブランドの宣伝を行います。若者をターゲットにしたイベントプロモーションにおいては、いかに多くの若者が注目し、イベントに参加してくれるかがプロモーション成功の是非を問うことになるでしょう。本記事では、若者をターゲットとしたイベント開催に必要な知識である「若者に人気のイベント企画」の方法について解説します。

 

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若者から支持を集めるイベントの作り方

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イベントプロモーションでは、参加者を中心に宣伝効果が発揮されるため、「どれだけ多くのターゲットに注目してもらえるか?」という点はイベント企画において重要なポイントです。若者をターゲットにイベントを開催する場合でも同じであり、いかにして若者から指示を集められるイベントを企画できるかが、若者向けイベントプロモーションの成功を左右することになります。

  • 企画内容を若者向けにする
  • 告知方法を若者向けにする

 

「若者」というターゲットが明確に決まっているのであれば、企画内容と告知方法をターゲットである若者に合わせるだけ、ということになります。もちろん、若者の志向を読み切ったうえで企画しなければ失敗するリスクが高まります。ターゲットである若者のイベント参加における志向をしっかりと把握しましょう。

マーケティング視点から見た若者(Z世代)の特徴

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若者のイベント参加の志向を、マーケティングという観点から見た場合、以下のような特徴があると考えられます。

デジタルリテラシーが高い

現代の若者は「デジタルリテラシーが高い」という特徴があります。「デジタルリテラシー」とは、デジタル機器やそれに関連した技術やサービスに対する理解度が高く、自身の生活や仕事などの行動に活用できる能力のことです。

いわゆる「Z世代」と呼ばれる年齢の人は、子どもの頃からすでにインターネットやパソコン、携帯電話などのデジタル機器やそれを利用したサービスが普及し、子どもの頃から慣れ親しんでいる人が多いです。そのため、デジタル機器やインターネットを利用する必要がある行動に対して親和性が高く、違和感なく受け入れてくれる可能性が高いといえます。

SNSを情報源とする

現代の若者は「SNSを情報源とする」という特徴があります。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは、登録制のインターネットサービスの一種であり、利用者同士で情報を発信・交換することができる場所を提供しています。

中高齢の世代もインターネット上で情報収集する人は少なくありませんが、若者は公式サイトなどで情報収集するよりも、SNSから情報を獲得すること好む傾向にあります。また、一度SNS上で公開された情報はデジタルタトゥーとなることを理解しているため、「個人情報」に関する警戒心が強く、匿名性の高いSNSに集中する傾向にある点も特徴です。

自分の意見を発信することに慣れている

現代の若者は「自分の意見を発信することに慣れている」という特徴があります。

SNSなどのコミュニケーションツールに慣れているZ世代は、それらの場において自分なりの意見を広く発信することに慣れています。そのため、オープンかつ平等なコミュニケーションができる一方で、他人から意見を押し付けられたり自分の意見を我慢することを強いられる環境は嫌う傾向にある点も特徴です。

環境問題などの社会問題に積極的

現代の若者は「環境問題などの社会問題に積極的」という特徴があります。

SNSやインターネットなどを通じて社会問題の重要性を知り、同じ問題に興味を持つ人同士でコミュニケーションがしやすい環境にあるため、こうしたトピックに強い関心を示す傾向にあります。また、遠い未来の話ではなく自分ごととして置き換えられている点もZ世代の特徴です。ただし、SNSなどの情報の信頼性が比較的弱い媒体を情報源とするため、最新のトピックに敏感である一方で、いわゆる「フェイクニュース」が拡散した場合に間違った情報を信じて同調してしまう若者も少なくない点に注意が必要です。

コストパフォーマンス < タイムパフォーマンス

現代の若者は「コストパフォーマンスよりも、タイムパフォーマンスを重視する」という特徴があります。「タイムパフォーマンス」とは、短い時間で効率よく行動することを重視する考え方であり、費用対効果に対して「時間対効果」という表現です。

例えば仕事においては、いかに効率よく成果を挙げられるかを重視して行動する傾向にあります。逆に、いわゆる「サービス残業」「つきあい残業」といった慣習は嫌う傾向にある点が特徴です。イベント企画においても、どれだけ短時間で濃厚かつ有意義な体験ができるかを重視する傾向にあります。

現実主義な考え方をする

現代の若者は「現実主義的な考え方をする」という特徴があります。

Z世代が育ってきた時代は、どちらかといえば景気が悪く、さまざまな社会問題や増税などを目の当たりにしてきています。そのため、どちらかといえば楽観的な考え方をする若者は少なく、現実的な考え方に則って物事を決める傾向にあり、非現実的なことや楽観主義的な考え方を嫌う傾向にあるのが特徴です。イベント企画においても、説得力のない夢物語のような内容は響かない可能性が高いでしょう。

企画内容を若者向けにする方法

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上記のような志向を持っている若者に対して、効果的なイベント企画を行うためには、さまざまな点に注意する必要があります。

開催日程と開催場所

まずは「開催日時および開催場所」を、若者向けに調整しましょう。

若者の場合、平日は仕事をしているか大学で講義を受けている人が多いでしょう。そのため、土日は比較的時間がある人が多く、一方で平日は予定で埋まっている人が多いため、平日にイベントを開催しても参加者を集めることは難しくなります。

イベントの開催場所についても考慮する必要があります。例えば学生をターゲットにする場合、大学近辺であれば下宿先も集中しており平日であれば学校もあるため、家から会場に足を運びやすくなるので参加者を集めやすくなるでしょう。もちろん、可能であれば大学内のスペースを借りることも検討するべきです。

間違っても「平日の巣鴨」など明らかに若者の活動エリアとかけ離れたエリアや時間でイベントを開催するようなことは避けてください。「開催日時 × 開催場所」の組み合わせ次第で、若者を集客できるかどうかを大きく左右することを念頭に置いて、イベントを企画しましょう。

イベントタイプ

次に「イベントのタイプ」を、若者向けのものに決定しましょう。

商品の魅力を淡々と解説するような「セミナー」や「新製品発表会」を開催しても、若者に響く可能性は低いでしょう。一体感や共感というものを重視した「体験型」イベントが、若者に人気の傾向にあります。

例としては「中国ナイキ」が開催したようなイベントです。このイベントでは自身のアバターを作成し、ランニングマシンと連動してゲーム画面でアバターが走行するという体験を提供しています。こうしたアクティビティが用意されているイベントであれば、若者を集客することができる可能性が高まるでしょう。

イベント開催期間

次に「イベントの開催期間」はできるだけ短い時間で完結するように調整することをおすすめします。

「タイムパフォーマンスを重視する」という若者の特徴から考えると、時間的な拘束が長くなるのは好ましくありません。そのため、短い時間で大きな満足を得られるようなイベントを企画すれば、若者をイベントに集客することができるでしょう。

参加費用

次に「イベントの参加費用」ですが、無料または安い料金で参加できるように調整することをおすすめします。

学生や新社会人が中心の若者の場合、一般的な社会人と比べてあまりお金がない可能性が高いです。また、「現実主義的である」という若者の特徴から、あまり意味を見いだせないような出費を嫌がるため、参加費用が高額なイベントには若者が集まらない可能性が高くなります。そのため、参加無料であることが好ましいですが、イベントの規模や主旨などの条件から無料が難しい場合には、できる限り参加する若者の経済的負担を減らせるような調整をしましょう。

予約システム

次に「イベントの予約システム」ですが、事前予約性にすることはあまりおすすめできません。

若者は「プライベートは拘束されたくない」という考え方をするため、予約という概念が好まれないのかもしれません。もちろん、イベントの内容によっては人数を制限・管理する必要があるのですが、できる限り自由参加でもスムーズに開催できる内容であれば、その方が若者向けイベントとしては好ましいかもしれないことを念頭に置いてイベントを企画しましょう。

オンラインとオフライン

次に「オンラインイベント・オフラインイベントの選択」については、そこまで重要視する必要はないでしょう。

デジタルリテラシーが高い若者は、リアルイベントにそこまでこだわりや価値を見出すことはありません。パソコンやスマホを使ったオンラインイベントであっても、十分に若者を集客できるでしょう。

例えば「ニューヨーク公共図書館」では、若者の書籍離れを逆手に取ったプロモーション手法として、SNS「Instagram」を活用したプロモーションを展開して若者の支持を集めることに成功しています。もちろん、イベントの内容によっては「オンラインイベントの方が効果的」「オフラインイベントでないと十分に伝えられない」という制約はあるでしょうから、あくまでも「若者向けならオンライン・オフラインどちらでも十分に集客できるだろう」くらいに考えた方が良いでしょう。

他社とのコラボレーション

次に「他社とのコラボレーション」については、自社単独での開催が難しい場合には他社とコラボレーションしてイベントを開催するという選択肢も視野に入れることをおすすめします。

イベントプロモーションでは、単独開催のほうが自社の伝えたいことをしっかりと伝えられる可能性が高まります。しかし、自社の独力だけで若者を集客する自信がないというのであれば、コラボする意味のある他社の協力を得て、若者を集客できるイベントを企画したほうが効果的です。

例えば「西武鉄道」は、エンターテイメントスペースを手がける「ageHa」とコラボしてイベントを開催したことで、「鉄道ファンにはクラブの魅力を」「クラブ常連者には鉄道の魅力を」伝えることに成功しています。他社とのコラボが意外な化学反応を起こし、単独開催では得られなかったであろうプロモーション効果を発揮する可能性があることを考慮し、他社との共催も視野に入れてイベントを企画してください。

告知方法を若者向けにする方法

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ここまで「若者向けのイベントを企画する方法」について解説してきました。しかしながら、若者を集客できるイベントを成功させるためには、「告知方法」も若者向けに調整することが重要です。

SNSを活用する

若者を集客できるイベントの告知には「SNS」を活用するのが一番です。

  • Twitter
  • LINE@
  • Instagram
  • youtube
  • Facebook

 

数あるSNSの中でもとくに「Twitter」と「Facebook」はサービス内の機能を使ってイベントの告知がしやすいです。

Twitterでは「リツイート機能」と「ハッシュタグ機能」が、イベント告知に役立ちます。リツイート機能は、ツイートした内容がそのツイートを見たユーザーによって拡散される機能であり、ハッシュタグ機能は同じハッシュタグをつけたツイートを一覧表示する機能であり、リツイートされるような魅力的なツイートや、効果的なハッシュタグ付けをすることで高い宣伝効果を発揮します。

Facebookでは「イベント作成機能」が役立ちます。Facebook上でイベント・セミナーなどの告知をして参加者を募ることができる機能であり、 公開イベントを作成するとFacebookの「イベント一覧」「イベントの検索結果」に表示されるようになるため、ユーザーに対して効果的にイベントを告知できます。

インフルエンサーを活用する

もし、自社で影響力のあるSNSアカウントを持っていないなら、「インフルエンサー」を活用するという方法もあります。

SNSでの情報発信は、基本的に「自身のフォロワーに対して発信する」という特徴があります。そのため、フォロワー数が少なく、情報をキャッチしてくれるユーザー数が少ないアカウントだと、いくら全体のSNSユーザー数が多くても満足できるレベルの情報発信効果は期待できないかもしれません。

そこで活用したいのが、数多くのフォロワーが存在し、強力な影響力を持ち合わせている「インフルエンサー」です。インフルエンサーに依頼してイベントの告知をしてもらうことで、そのインフルエンサーのフォロワーに対して情報発信できます。告知したいイベント内容が若者向けなので、若者のフォロワー数が多いインフルエンサーを起用すると良いでしょう。

インターネット広告を活用する

イベント告知にコストを投入できる余裕があれば「インターネット広告」を活用するという方法もあります。

  • SNS広告
  • 純広告
  • ディスプレイ広告
  • アドネットワーク
  • リスティング広告
  • リターゲティング広告
  • アフィリエイト広告

 

インターネット広告は、上記のような領域において広告を表示し、その媒体のユーザーに対して宣伝できます。若者向けのイベント告知なので、「SNS広告」のように若者ユーザーが多い媒体を選ぶと良いでしょう。

学校にアプローチする

イベントに学生を多く集客したいのであれば「学校にアプローチする」という方法もあります。

イベント開催に向けて、学校に対して「ポスター掲示」や「チラシの設置」をお願いすることもできます。ただし、お金を払って広告を出稿する場合と比べて、学校側が受け入れてくれるかどうかは重要なポイントです。告知する内容が学生に悪影響を及ぼすと判断されれば、学校の協力を得ることは難しいでしょう。

若者に直接アプローチする

学校の協力を得る方法の他にも、学生に対してイベントを告知する方法としては「直接アプローチする」という方法もあります。

「ターゲティングメール」のように、セグメントを切った情報発信ができるのであれば、学生に集中した宣伝を行うことも不可能ではありません。例えば、自社の会員情報の中から学生をピックアップして、ターゲティングメールなどの手法でアプローチをかけることができれば、コストパフォーマンスを高めた効率の良い告知ができます。

とはいえ、「学生に集中したアプローチ」は、そう簡単なことではありません。そこで活用したいのが「ガクセイ協賛」です。

ガクセイ協賛は、大学生にプロモーションしたい企業のための協賛プラットフォームです。800大学以上の学生団体が利用しています。効率よく全国さまざまな地域の学生との接点を確保できます。イベントの告知はもちろん、商品の宣伝やアンケート調査の実施、採用活動にも活用することが可能です。学生に対してイベント告知をするなど接点を確保したい方は、ぜひガクセイ協賛までご相談ください。

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